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猫はマタタビ派?キャットニップ派?|岩手大・名古屋大が2026年5月に発表した「自由選択」実験の読み解き

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猫はマタタビ派?キャットニップ派?|岩手大・名古屋大が2026年5月に発表した「自由選択」実験の読み解き

「またたび」と「キャットニップ」。どちらも猫が体をこすりつけてゴロゴロ転がる、あの不思議な反応を引き起こす植物として知られています。では、目の前に両方が同時に置かれていたら、猫はどちらを選ぶのでしょうか。2026年5月、岩手大学と名古屋大学の研究グループが、この疑問に正面から答える研究を発表しました。しかも結果は、「成分がたくさん入っているほうが選ばれる」という素朴な予想を裏切るものでした。この記事では発表内容を一次資料に沿って読み解きながら、家庭で使うときに何が変わるのか(あるいは変わらないのか)を飼い主の目線で整理します。

そもそもマタタビとキャットニップは別の植物

まず前提の整理から。マタタビとキャットニップは、名前が並べて語られることが多いものの、まったく別の植物です。マタタビはマタタビ科のつる性植物で日本を含む東アジアに自生し、英語ではsilver vineと呼ばれます。一方のキャットニップはシソ科(ミントの仲間)のハーブで、和名はイヌハッカ、西洋またたびとも呼ばれます。含まれる有効成分も違い、キャットニップの主役はネペタラクトン、マタタビにはネペタラクトールをはじめとするイリドイド類が含まれます。

どちらも、猫が嗅ぐと顔や頭をこすりつけ、体を転がすという特徴的な行動を誘発します。この行動は英語では「self-anointing(自分に塗りつける行動)」と呼ばれ、今回の論文タイトルにもこの語が使われています。

International Cat Careの解説によれば、キャットニップは猫の約70〜80%でこうした行動を引き起こし、反応するかどうかは親から受け継ぐ遺伝的な形質だとされています。なお、この割合は出典によって幅があります。Carelogyの解説ではキャットニップに反応するのは約50〜70%、またたびは約75〜80%とされており、出典をまたぐと50〜80%程度のレンジで語られていると考えるのが実情に近いです。数字そのものより、「反応しない猫が一定割合いる」という点を押さえておくのが実用的です。また、生後3か月を超えるまでは効果が現れないため、それより幼い子猫に与えて反応がなくても、成長してから改めて試す価値があるとも書かれています。

キャットニップが約70〜80%の猫に擦り付けや転がりなどの行動を引き起こすこと、その反応が遺伝的形質であること、生後3か月を超えるまでは効果がないこと、silver vine(マタタビ)などにも同様の作用が報告されていることについて。International Cat Careより。

キャットニップに反応するのが約50〜70%、またたびが約75〜80%とされていること、6か月未満の子猫はほとんど反応しないとされていることについて。Carelogyより。

つまり、「反応しない猫がいる」のは異常でも何でもなく、もともとそういうものだという前提を、まず押さえておくのが大切です。

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2026年5月の発表は何を調べたのか

発表の基本情報

岩手大学農学部の宮崎雅雄教授、上野山怜子助教、名古屋大学の西川俊夫教授らの研究グループによる成果で、岩手大学と名古屋大学が2026年5月19日に発表しました。論文はSpringer Natureが出版する化学生態学の国際学術誌「Journal of Chemical Ecology」に、2026年5月12日に電子版で公開されています。タイトルは"Free-Roaming and Captive Cats Prefer Silver Vine to Catnip for Self-Anointing"。著者は上野山怜子氏、宮崎珠子氏(以上、岩手大学)、大岡左枝氏、西川俊夫氏(以上、名古屋大学)、宮崎雅雄氏(岩手大学)です。

研究グループの構成、掲載日(2026年5月19日)、Journal of Chemical Ecologyに令和8年5月12日に電子版公開されたこと、論文タイトルと著者について。岩手大学より。

実験1: 民家の庭で、暗視カメラを回した

研究グループはまず、キャットニップが植えられている民家の庭に、採取後数時間以内のマタタビとキャットニップを置き、暗視カメラで自由に出入りする猫の行動を観察しました。

プレスリリースの図の説明によれば、延べ10日間の観察で6匹の猫が計23回訪れ、そのうち5匹で計21回の擦り付け・転がり反応が観察されました。ただし、それはいずれもマタタビに対する反応で、キャットニップに対する同様の反応は見られませんでした。近くに生えているキャットニップにも、採取したキャットニップの葉にも、猫は反応しなかったということです。

さらに、両植物の抽出液を提示した試験では、4匹中3匹が両方の抽出液に反応し、1匹はマタタビ抽出液のみに反応、キャットニップ抽出液のみに反応した個体はいませんでした。

屋外自由行動下の観察条件と、延べ10日間で6匹が計23回訪れ5匹で計21回の反応が観察されいずれもマタタビへの反応だったこと、抽出液試験の内訳について。岩手大学/名古屋大学プレスリリースより。

実験2: 海外由来9品種22匹を、いつもの部屋で

続いて研究グループは、アメリカ、イギリス、ロシア、イランなどに由来する9品種からなる飼育純血種の猫22匹を対象に、通常の飼育環境下でマタタビ抽出液とキャットニップ抽出液を同時に提示しました。品種はアメリカンショートヘア、エキゾチックショートヘア、マンチカン、スコティッシュフォールド、メインクーン、ミヌエット、ペルシャ、ロシアンブルー、ベンガルです。

結果は次のとおりでした。

反応のパターン頭数(22匹中)
マタタビ抽出液のみに擦り付け・転がり反応15匹
キャットニップ抽出液のみに反応3匹
両方の抽出液に反応1匹
においは嗅いだが擦り付け・転がり反応なし3匹

日本の猫だけでなく、海外由来の猫でもキャットニップよりマタタビへの反応が有意に高い傾向が観察された、とまとめられています。

海外由来9品種22匹を通常の飼育環境下で試験したこと、反応の内訳(15匹/3匹/1匹/3匹)、海外由来の猫でもマタタビへの反応が有意に高い傾向が観察されたことについて。岩手大学/名古屋大学プレスリリースより。

メモ

この22匹は、アメリカ・イギリス・ロシア・イランなどに由来する9品種の「飼育純血種」という限定的な集団です。日本のミックス猫全体の比率を示す数字ではない点は、読み違えないようにしたいところです。それでも「地域や品種によらず同じ傾向が見えた」ことが、この実験の要点です。

「自由行動下」がなぜ大事だったのか

ここがこの研究のいちばん面白いところです。こうした反応を調べる実験では、ケージなど閉じた空間で猫の目の前ににおいのサンプルを提示して反応を測る方法がよく使われます。条件を揃えて成分の活性を比べるには適した方法ですが、「猫が自分から近寄るかどうか」という選択のプロセスが抜け落ちます。

今回の実験では、猫は近づくか、嗅ぐか、無視するかを自由に選べます。プレスリリースもこの違いを、ケージを使った実験との対比としてはっきり書いています。人でたとえるなら、運ばれてきた料理を味わって評価するのと、店が並ぶ通りで自分から入る店を決めるのとの違いに近いでしょうか。後者では、味そのものだけでなく、においの届き方や近づきやすさといった、選択の手前にある要素が効いてきます。

成分は「170倍」入っていた

そしてこの研究の決定打が、化学分析の結果です。キャットニップ抽出液をガスクロマトグラフ質量分析計で分析したところ、ネペタラクトンの3つの立体異性体が検出され、その総量はマタタビ抽出液に含まれる生理活性イリドイドの約170倍でした。さらに、ケージ内試験では、キャットニップ由来のネペタラクトン異性体がちゃんと猫の擦り付け・転がり反応を誘導しています。

つまり、「キャットニップは成分が薄いから選ばれなかった」という説明は成り立ちません。むしろ成分は圧倒的に多かったのに、自由選択の場面では選ばれなかったのです。

キャットニップ抽出液のネペタラクトン3異性体の総量がマタタビ抽出液の生理活性イリドイドの約170倍だったこと、ケージ内試験ではその異性体が反応を誘導したこと、よって反応の弱さは成分不足では説明できないことについて。岩手大学/名古屋大学プレスリリースより。

理由はまだ「不明」と書かれている

では、なぜキャットニップは選ばれなかったのか。プレスリリースは正直に「まだ不明」としたうえで、生のキャットニップではにおいが強すぎる、あるいは持続的に放出されることで、猫が行動に移りにくくなる可能性が考えられる、と述べています。あくまで可能性として挙げられた仮説であり、確定した結論ではありません。

注意

ネットの解説では「キャットニップは強すぎて猫が敬遠する」と断定的に書かれることがありますが、一次資料の書きぶりは「理由は不明。こうした可能性が考えられる」です。研究の面白さは、むしろこの「わからなさ」が正直に示されている点にあります。

研究グループは成果の意義として、においによる動物行動を評価するには実験室内の反応性だけでなく動物が自ら選択できる環境で検証することが重要だと示した点を挙げ、飼い猫のエンリッチメント素材の改良にもつながるとしています。

反応の正体: これまでにわかっていること

今回の研究をきちんと味わうには、この分野でこれまでに積み上がってきた知見も知っておくと役立ちます。

京都大学の発表によれば、岩手大学・京都大学・名古屋大学・英国リバプール大学の共同研究で、マタタビ抽出物から強力な活性物質「ネペタラクトール」が発見され、マタタビ反応が蚊を忌避するために猫がにおいを体に擦りつける行動であることが解明されました。成果は2021年1月21日に国際学術誌『Science Advances』オンライン版に掲載されています。

ネペタラクトールの発見と、マタタビ反応が蚊を忌避するための行動であること、2021年1月21日にScience Advancesへ掲載されたことについて。京都大学より。

続く2022年の発表では、猫がマタタビの葉を舐めたり噛んだりする行動の意味が調べられました。岩手大学と名古屋大学、英国リバプール大学の共同研究で、舐め噛みにより葉が傷つくとネペタラクトールとマタタビラクトン類の放出量が増加し、成分の組成比も大きく変わること、その変化によって猫の反応性と蚊への忌避活性がともに増強することが見出されています。この成果は『iScience』に掲載されました。

舐め噛みで葉が傷つくと有効成分の放出量と組成比が変化し、猫の反応性と蚊への忌避活性が増強すること、iScienceに公開されたことについて。令和4年6月8日プレスリリースより。

メモ

「マタタビ反応には防虫の意味がある」という点は複数の研究で報告されていますが、だからといって家庭のマタタビ製品が虫よけ剤として使えるという話ではありません。蚊やノミ・マダニの対策は、獣医師に相談して動物用医薬品などの適切な方法を選んでください。

そして2026年の今回の研究が加えたのは、「では、実際の暮らしの場面で猫はどちらを選ぶのか」という一段実践寄りの問いです。活性物質の強さと、動物が実際に近づいて反応することは必ずしも相関しない。この一文が、今回いちばん新しい部分だと言えます。

うちの子はキャットニップ入りのけりぐるみには無反応なのに、またたびの枝には転がって大騒ぎ。個体差だと思っていたけど、そういう傾向があると知って少し腑に落ちました。

家庭ではどう活かすか

研究の話を暮らしに落とし込むと、「まずマタタビから試して、反応が薄ければキャットニップも試す」「反応しないなら無理をしない」という当たり前の方針が今回の結果で少し補強された、という受け止め方がちょうどよさそうです。

  1. 1

    目的を決める

    遊びのスイッチを入れたいのか、使ってほしい爪とぎに誘導したいのか、留守番前の気分転換なのか。目的が決まると、粉・スプレー・枝・けりぐるみのどれを使うかも決まります。
  2. 2

    ごく少量から試す

    初めては耳かき一杯程度の粉、あるいはスプレーをひと吹きから。多く与えたほうがよく効くという性質のものではありません。
  3. 3

    猫が自分から近づくか観察する

    今回の研究の趣旨そのままに、押しつけずに置いて、近づくか無視するかを猫に選ばせます。無視したら、その日はそれで終わりにします。
  4. 4

    短時間で切り上げて片付ける

    反応は短時間で自然に収まります。だらだら置きっぱなしにせず、猫の届かない場所へしまいます。
  5. 5

    頻度を空ける

    毎日ではなく間隔を空けて、特別な刺激として取っておくほうが、反応も暮らしのメリハリも保ちやすくなります。

爪とぎ誘導・遊びの誘い水として

International Cat Careは、乾燥キャットニップを製品に用いて猫の嗅覚を刺激し環境を豊かにできること、おもちゃで遊ぶきっかけづくりや、爪とぎ器に注意を向けさせる(適切な場所での爪とぎを促す)のに役立つことを挙げています。新しい爪とぎ器を置いても見向きもされないとき、粉やスプレーを少量つけて「ここは面白い場所だ」と思わせる、という使い方ですね。同記事はマタタビ(silver vine)などにも同様の作用が報告されているとしており、キャットニップで反応がなかった猫にマタタビを試す価値がある理由もここにあります。

子猫・シニア猫・持病のある猫では

International Cat Careは生後3か月を超えるまで効果が現れないとしており、Carelogyは6か月未満の子猫はほとんど反応しないとしています。目安の月齢は出典によって差がありますが、いずれにせよ幼い子猫に試して反応がなくても、それは「うちの子は反応しない体質」の証拠にはなりません。時期を改めて試してみるのが妥当です。

シニア猫や持病のある猫については、まず「興奮させて大丈夫な状態か」を考えるのが先です。心臓や呼吸器に不安がある猫、療養中の猫、術後の猫では、興奮を伴う刺激を与える前にかかりつけの動物病院に相談してください。妊娠・授乳中の猫についても同様です。

またたび・キャットニップを使う前のチェック

  • 生後3か月を超えているか(出典により6か月未満はほとんど反応しないとも)
  • 体調は普段どおりか。嘔吐・下痢・食欲不振が続いていないか
  • 心臓・呼吸器の持病や術後など、興奮させたくない事情がないか
  • 粉が舞って吸い込まない場所か。誤嚥しやすい寝床の上などは避ける
  • 枝や実は丸呑みできない大きさか。かじって欠けた破片が落ちていないか
  • 猫が自分から近づける置き方になっているか(顔に押しつけない)
  • 使い終わったら猫の届かない場所に片付けられるか

やってはいけない使い方

ASPCAは、多くの猫がキャットニップを好むものの、嘔吐や下痢を引き起こすことがあり、鎮静的に働く猫もいれば興奮する猫もいるとしています。「植物だから安全」と量を無制限にしてよいわけではありません。

キャットニップの有毒成分がネペタラクトンとされ、多くの猫が好むものの嘔吐や下痢を引き起こすことがあり、鎮静作用が出る猫と興奮する猫がいることについて。ASPCAより。

避けたいのは次のような使い方です。

  • 大量に与える。反応の強さは量に比例せず、消化器症状のリスクだけが上がります
  • 毎日習慣的に与える。刺激として鈍りやすく、暮らしのメリハリも失われます
  • 顔に直接吹きかける、粉を顔にまぶす。目や鼻の刺激、誤嚥につながります
  • 多頭飼いで一つの製品を猫の間に置く。興奮状態での取り合いはけんかの引き金に。別々の場所で時間をずらして
  • 園芸用のキャットニップ苗を、農薬の使用歴を確認せずに与える
  • 留守番中に実や枝を置きっぱなしにする。誤飲・窒息のリスクは監視できない時間帯こそ高くなります

注意

与えたあとにぐったりする、嘔吐や下痢が続く、呼吸が荒い、ふらつくといった様子が見られたら、様子見を続けずに動物病院へ相談してください。何をどのくらい与えたか、いつからかをメモしておくと診察がスムーズです。

「うちの子は反応しない」への向き合い方

今回の22匹の試験でも、3匹はにおいを嗅いだものの擦り付け・転がり反応を示しませんでした。反応する・しないは遺伝的な形質だとされており、反応しないこと自体は健康上の問題でも飼い方の失敗でもありません。大事なのは、反応させることを目的にしないこと。またたびもキャットニップも「猫の暮らしを豊かにする手段のひとつ」であって、効かなければ別の手段を使えばいいだけです。

  • 猫じゃらしなど、狩りの動きを引き出すおもちゃで遊ぶ時間を増やす
  • 高低差のある動線(キャットタワー、棚の上の通り道)をつくる
  • 窓辺に安全な見晴らし場所を用意して、外の刺激を眺められるようにする
  • 食事を知育トイや小分けにして、探して食べる時間をつくる
  • 猫草を置いて、噛む・食べるという別方向の刺激を用意する

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反応しない猫でも、こうした環境の工夫でストレスや運動不足は十分にケアできます。むしろ、においの刺激に頼らない遊びの習慣のほうが、長い目で見れば安定した楽しみになります。

研究ニュースを読むときのコツ

最後に、こうした研究発表を読むときに気をつけたいことを、この記事の作り方として共有しておきます。一次情報(大学のプレスリリース)を読むこと、頭数と条件を確認すること(今回なら「飼育純血種22匹」「9品種」「通常の飼育環境下」まで含めて初めて意味がわかります)、「不明」と書いてある部分を断定に読み替えないこと、そして「期待」と「事実」を分けて読むことです。

今回の研究がくれた最大の視点は、「実験室で強い活性を示すことと、動物が自らそれを選ぶことは別物だ」という点でした。これは猫グッズの選び方にもそのまま当てはまります。パッケージの謳い文句がどれだけ立派でも、目の前の猫が自分から近づかないなら、その子にとってはそれが答えです。研究者が広い部屋で猫に選ばせたのと同じことを、私たちも家のリビングでやっているのだと思うと、なんだか少し楽しくなりませんか。

今回の研究は「マタタビのほうが優れている」ということですか。
「自由に選べる状況ではマタタビへの反応が高頻度だった」という結果です。キャットニップも単独で提示すれば反応を誘導できることが同じ研究で確認されており、成分量はむしろキャットニップのほうが多かったと報告されています。優劣というより、選ばれ方の違いに新しい視点が出た、という理解が正確です。
子猫に与えても大丈夫ですか。
International Cat Careは、キャットニップは生後3か月を超えるまで効果が現れないとしています。それ以前に反応がなくても後で試す価値があるということです。子猫は誤飲のリスクも高いので、枝や実などの固形のものは避け、与えるなら成長を待って少量からにしてください。
どのくらいの頻度で与えていいですか。
公的機関が定めた明確な上限はありません。一般に反応は短時間で自然に収まり、量を増やしても効果が強まる性質のものではないため、毎日ではなく間隔を空けて少量というのが無難です。嘔吐や下痢が出る猫もいるので、体質に合わせて調整してください。
うちの猫はどちらにも反応しません。どこか悪いのでしょうか。
反応するかどうかは遺伝的な形質とされており、反応しないこと自体は病気のサインではありません。ただし、以前は反応していたのに急に無反応になった、同時に食欲低下や元気消失があるといった変化があれば、別の原因が考えられます。気になるときは動物病院に相談してください。
論文はどこで読めますか。
Journal of Chemical Ecologyに2026年5月12日に電子版が公開されています。DOIは10.1007/s10886-026-01717-3です。

まとめ

2026年5月に岩手大学と名古屋大学の研究グループが発表したのは、猫が自分で近づくか無視するかを選べる条件でマタタビとキャットニップを比べると、マタタビへの反応のほうが高頻度で見られた、という結果でした。飼育純血種22匹の試験では15匹がマタタビ抽出液のみに反応し、キャットニップの有効成分ネペタラクトンはマタタビ抽出液の生理活性イリドイドの約170倍含まれていたにもかかわらず、です。理由はまだ不明で、においが強すぎる可能性などが仮説として挙げられている段階です。

家庭で使ううえでの結論はシンプルです。少量から、猫が自分から近づくかを見る、短時間で切り上げて片付ける、反応しなければ無理をしない。研究が教えてくれたのは、成分表の数字より、目の前の猫の選択のほうが雄弁だということでした。

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出典・参考

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