ニャレッジ
食事・キャットフード

猫草は本当に必要?メリット・デメリットと正しい与え方・注意点

対象の目安: 全ライフステージ

ミオ食事・健康担当
・ 約8分で読めます
猫草は本当に必要?メリット・デメリットと正しい与え方・注意点

ペットショップやホームセンターでよく見かける「猫草」。うちの子にも用意したほうがいいのかな、と迷ったことはありませんか。食べる子もいれば見向きもしない子もいて、必要性がわかりにくいアイテムです。この記事では、猫草とは何か、猫が食べる理由の考え方、与えるメリットとデメリット、そして無理なく与えるためのコツと注意点を落ち着いて整理します。気になる症状があるときは、自己判断せず動物病院に相談してください。

猫草とはどんなもの

「猫草」という名前の植物があるわけではなく、猫が好んで食べるイネ科植物の若葉をまとめてそう呼んでいます。エン麦(燕麦)を中心に、大麦やエノコログサなど背の低いイネ科の新芽が使われることが多いとされます。市販の栽培キットや、育った状態のポットで手に入ります。

猫草にはエン麦など背の低いイネ科植物が含まれること、肉食動物である猫が猫草を食べる理由ははっきり分かっておらず、毛玉排出説・便秘予防説・食感を楽しむ説などがあることについて。ペット保険の第一アイペットより。

猫はなぜ猫草を食べるのか

実は、肉食動物である猫がなぜ草を食べるのか、その理由ははっきりとは分かっていません。よく言われるのは、毛づくろいで飲み込んだ毛を吐き出す助けになる、食物繊維が便通を助ける、単に葉の食感や香りが好き、といった説です。いずれも「〜と言われている」段階の考え方で、すべての猫に同じ効果があると確認されているわけではありません。

メモ

猫草を食べたからといって、必ず毛玉を吐き出せるわけではありません。効果には個体差があり、食べても吐かない子、そもそも興味を示さない子もいます。あくまで「好む子が楽しむもの」という距離感でとらえると気楽です。

そもそも必要?栄養面から考える

結論から言うと、猫草は栄養面では必ずしも必要なものではありません。猫は肉食動物で、栄養バランスの取れた総合栄養食をきちんと与えていれば、猫草を食べないからといって何かの栄養が不足するわけではないと説明されています。毛玉ケアを意識したフードなど、食物繊維を調整した製品もあります。「用意しないと健康に悪い」ものではないので、食べない子に無理強いする必要はありません。

猫は肉食動物なので、栄養バランスの取れた総合栄養食をきちんと与えていれば、猫草を食べなくても栄養分が不足するわけではないこと、硬くなった葉は取り除き若葉を与えること、体ができていない子猫や胃腸が弱っているときは与えないことについて。ペット保険の第一アイペットより。

メリットとデメリット

猫草は便利な面もあれば、体質によっては負担になる面もあります。両方を知ったうえで、その子に合うかを見極めましょう。

期待されること気をつけたいこと
毛玉・お通じ毛玉を吐き出す助けや便通の後押しになるとされる効果には個体差があり、必ず出せるわけではない
気分好きな子には気分転換や好奇心を満たす楽しみになる興味のない子には無理に与えなくてよい
体質との相性少量なら楽しめる子が多い食べ過ぎると過剰な嘔吐や食欲低下を招くことがある

ある解説では、食べ過ぎると過剰な嘔吐(1日に何度も)や食欲低下、元気消失が起こる可能性があるとされ、嘔吐が刺激になって食道炎を招く場合もあると説明されています。良かれと思って与えたものが負担になることもあるので、量と回数は控えめが基本です。

猫草は大麦・燕麦・エノコログサなどイネ科植物の若葉の総称であること、効果には正しい情報がなく「〜と言われている」段階であること、栄養面で必ずしも必要ではないこと、食べ過ぎると過剰な嘔吐(1日に何度も)・食欲低下・元気消失が起こる可能性があることについて。獣医師監修、ペットニュースストレージ(ペット&ファミリー損保)より。

正しい与え方のコツ

与えると決めたら、猫の負担にならない形を心がけます。ポイントは、若く柔らかい部分を、量と時間を区切って、新鮮な状態で与えることです。

猫草を与えるときのチェック

  • 硬く育ちすぎた葉は避け、先端の柔らかい若葉を選ぶ
  • 1回数本など少量から。慣れても与えすぎない
  • 置きっぱなしにせず、数分など時間を区切って片付ける
  • 枯れた葉やカビ・傷んだ土のものは与えず、新鮮なものに取り替える
  • 初めては少しだけ与え、その後の吐き方や便の様子を見る
  • 興味を示さない子や吐きやすい子には無理強いしない

食べ過ぎて吐いてしまう子には、置きっぱなしにするのではなく、特別なときのごほうびとして少しだけ与えるという方法もあります。毛玉そのものへの対策は、

もあわせて参考にしてください。

最初はうれしくて食べ放題にしていたら吐く回数が増えてしまい、量を減らして時間を区切るようにしたら落ち着きました。今は数日に一度、少しだけの楽しみにしています。
飼い主

与えるときの注意点

体質やライフステージによっては、猫草が刺激になりすぎることがあります。体ができあがっていない子猫や、胃腸が弱っているとき、体力が落ちがちなシニア猫には与えないほうがよいとされ、迷うときは動物病院に相談しましょう。

注意

観葉植物や庭の草の中には、ユリ科・アジサイ科・イチイ科など猫に中毒を起こす植物があるとされます。猫草と混同して口にすると危険なので、飾る植物は猫が食べられない場所に置くか、猫に安全か事前に確認してください。

また、猫草を食べても吐かない、逆に何度も吐く、便の調子が極端に悪い、食欲がない、元気がないといった様子が続くときは、猫草の量の問題だけでなく、別の不調が隠れていることもあります。ようすを見続けず、早めに受診してください。ごはんを食べないときの向き合い方は

も参考になります。

猫草はエン麦・大麦・エノコログサなどイネ科植物の新芽の総称であること、毛球症予防・便秘予防・ストレス解消などの効果が「期待できると言われている」段階であること、栄養面で必ずしも必要ではないこと、食べ過ぎると過剰な嘔吐から食道炎を招く場合があること、1歳未満や11歳以上・胃腸機能が衰えている場合は注意が必要なこと、ユリ科・アジサイ科・イチイ科などに中毒を起こす植物があることについて。ペテモ(イオンペット)より。

よくある質問

猫草を食べないのですが大丈夫ですか
問題ありません。総合栄養食をきちんと与えていれば、猫草を食べなくても栄養が不足するわけではないとされています。興味を示さない子に無理に与える必要はなく、その子の好みとして受け止めて大丈夫です。
猫草を食べると必ず毛玉を吐けますか
必ずではありません。毛玉を吐き出す助けになるとされますが効果には個体差があり、食べても吐かない子もいます。毛玉が気になるときはブラッシングや毛玉ケアのフードなど、猫草以外の方法も合わせて考えましょう。
子猫や高齢の猫に与えてもよいですか
慎重にしましょう。体ができあがっていない子猫や、胃腸が弱っているとき、体力が落ちがちなシニア猫には与えないほうがよいとされています。与えたい場合は、事前にかかりつけの動物病院に相談すると安心です。
どのくらいの頻度・量が目安ですか
明確な決まりはありませんが、若葉を1回数本など少量にとどめ、時間を区切って与えるのが基本です。置きっぱなしにせず、食べ過ぎて吐く子はごほうび程度に。合わないと感じたら中止し、気になる様子があれば受診してください。

まとめ

猫草はエン麦など若いイネ科の葉の総称で、猫が食べる理由ははっきり分かっておらず、毛玉・便秘・食感などいくつかの説があります。総合栄養食を与えていれば栄養面で必須ではないため、「好む子が楽しむもの」という距離感で十分です。与えるなら若葉を少量、時間を区切って新鮮な状態で。食べ過ぎや、子猫・シニア・胃腸の弱い子への配慮、そして有毒植物との混同に気をつけましょう。何度も吐く、食欲や元気がないといった様子が続くときは、量の調整だけで済ませず、早めに動物病院へ相談してください。

出典・参考

この記事をシェア

関連する記事

健康・病気・ケア

猫の毛玉・吐き戻し(毛球症)対策|正常な範囲と受診を考えたいサイン、家庭でできる予防

猫が毛玉を吐くのはグルーミングで飲み込んだ毛を出すためで、月に数回程度なら心配しすぎなくてよいとされます。頻回に吐く・吐こうとして出ない・食欲低下など受診を考えたい様子と、ブラッシングや食物繊維など家庭でできる予防を中立に整理しました。

食事・キャットフード

猫がフードに飽きるのは本当?岩手大学が示した「匂いの慣れ」とローテーションの考え方

同じフードを食べなくなる「食べ飽き」を、2026年4月に岩手大学が発表した嗅覚順応の研究をもとに整理しました。飽きと即断しない見分け方、匂いを変える家庭の工夫、フードローテーションの利点と欠点、7〜10日かけた切り替え手順までまとめます。