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シニア猫の介護グッズの選び方比較|おむつ・防水シーツ・給餌グッズを必要になる順に

対象の目安: シニア猫(7歳〜)

リクグッズ・遊び担当
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シニア猫の介護グッズの選び方比較|おむつ・防水シーツ・給餌グッズを必要になる順に

トイレのふちをまたげずに手前で座り込む。ごはんをこぼす量が増えた。背中の毛づくろいが行き届かない。シニア猫との暮らしでは、こうした小さな「できなくなった」が少しずつ積み重なっていきます。介護グッズはその一つひとつを埋める道具ですが、最初から一式そろえる必要はありません。多くの場合、必要になる順番があります。ここでは環境調整から粗相対策、おむつ、給餌グッズまでを必要になる順に並べ、選ぶ軸を中立に整理します。

「介護が必要」は年齢ではなく機能で判断する

国内では7歳ごろからシニア期として扱われることが多く、一方で国際的なガイドラインでは7〜10歳を成熟期、10歳以上をシニア期とする分類もあります。どちらの区切りに立つにせよ、7歳になったから介護が始まるわけではありません。15歳でも自力でトイレに行ける子もいます。判断すべきは年齢ではなく、日常動作のどこがつらくなっているかです。

米国動物病院協会(AAHA)と米国猫獣医師会(AAFP)による2021 AAHA/AAFP Feline Life Stage Guidelinesは、猫のライフステージを Kitten: Birth up to 1 year / Young adult: 1 to 6 years / Mature adult: 7 to 10 years / Senior: 10 years and older / End-of-life: Any age と区分しています。American Association of Feline Practitionersより。

介護グッズを検討したい生活動作のサイン

  • トイレのふちをまたぐのをためらう、手前で座り込む、またぐ途中でよろける
  • 寝床からの立ち上がりに時間がかかる、後ろ足がふらつく
  • 食器の前でかがむ姿勢がつらそう、食べこぼしが増えた
  • 背中やお尻の毛づくろいが行き届かず、毛玉やフケが目立つ
  • トイレまで間に合わず、途中で漏らしてしまうことがある
  • 寝ている時間が長く、同じ姿勢のままでいることが増えた

こうした変化は「歳をとって落ち着いた」ようにも見えますが、痛みや筋力低下が背景にあることが少なくありません。とくに関節炎は高齢猫にとても多く、少しの段差でも昇り降りが難しくなるとされています。

ぽぽねこの記事(後藤マチ子獣医師監修)は、高齢の猫では関節炎が多く見られるとしたうえで、変形性関節症により少しの段差でも昇り降りが難しくなること、市販の猫トイレの多くは入口に段差があるため高齢猫には入口部分が低いトイレがすすめられること、飼育頭数+1個以上のトイレが必要で特に高齢猫では自分の動ける範囲にトイレがあることが望まれることを挙げています。ぽぽねこより。

その粗相、グッズでしのぐ前に一度受診を

介護グッズを買う前に必ず踏んでおきたいのが、動物病院での原因確認です。粗相やトイレの失敗は「介護が必要になったサイン」であると同時に、治療できる病気のサインでもあります。

光が丘動物病院グループの解説では、粗相の背景として膀胱炎・尿路結石・慢性腎臓病・糖尿病などが挙げられ、高齢の猫では筋力の低下や関節の痛み、認知機能の変化がトイレに行くこと自体を難しくすると説明されています。

光が丘動物病院グループは、粗相の原因として膀胱炎(何度もトイレに行くのに少量しか出ない)・尿路結石・慢性腎臓病(尿量が増えて間に合わない)・糖尿病などを挙げています。また、尿がほとんど出ていない・血尿や濁った尿・トイレ中に鳴く・元気や食欲の低下・オス猫で尿が全く出ていないといった場合は、できるだけ早く動物病院を受診するよう促しています。光が丘動物病院グループより。

注意

粗相が急に始まった、トイレに何度も行くのに尿がほとんど出ない、尿に血が混じる、トイレで鳴く・痛がる、元気や食欲が落ちている。こうした様子があるときは、おむつやシーツで対処する前に動物病院を受診してください。とくにオス猫で尿がまったく出ていない場合は緊急性が高いとされています。

原因が病気であれば治療で改善することもありますし、関節炎であれば痛みのケアで再びトイレに行けるようになる場合もあります。

もあわせて確認してみてください。

介護グッズは「必要になった順」に足す

一気にそろえると、使わないまま余らせたり、猫が受け入れられずストレスだけが残ったりしがちです。次の順番で足していくのが現実的です。

  1. 1

    まず環境調整(買わずに済むこともある)

    トイレの入り口を低くする、トイレの数を増やす、食器に高さを出す、寝床の周りに滑り止めを敷く。ここで解決すれば、おむつもシーツも不要なことがあります。
  2. 2

    粗相が始まったら防水シーツ・洗えるマット

    寝床や通り道など「濡れて困る場所」を守る段階。猫の体に何かをつけるわけではないので、ストレスがほとんどありません。
  3. 3

    排泄のコントロールが難しくなったらおむつ

    寝たきりに近い、失禁がある、移動そのものが難しいといった段階で検討します。体に密着するぶん抵抗が出やすいので短時間から慣らします。
  4. 4

    自力で食べられなくなってきたら給餌グッズ

    シリンジやスプーン、ペースト状の流動食など。誤嚥のリスクがあるため、必ず獣医師に相談したうえで進めます。

ステップ1: 環境調整でできること

もっとも効果が大きく、猫の負担が小さいのが環境調整です。トイレは入り口の段差が低いものに替えるとまたぐ動作の負担が減り、数を増やせば「動ける範囲にトイレがある」状態を作れます。

食器も見直しどころです。食べやすい高さの目安は情報源によって幅がありますが、おおむね5〜10cm程度とされます。ペットスマイルニュースの解説では理想の高さを5〜8cmとし、シニア猫は筋力も低下しているためかがんで食べる姿勢自体がとても辛くなると説明されています。食べこぼしが増えたら、まず高さを足してみる価値があります。

ペットスマイルニュースは、猫が食べやすい食器の理想の高さを5〜8cmとし、床置き(1〜3cm程度)では頭と首を下ろしたままフードを飲み込む姿勢になり食道が曲がると説明しています。シニア猫は筋力も低下しているため、かがんで食べる姿勢自体がとても辛くなるとも述べています。ペットスマイルニュースより。

食器そのものの選び方は

で詳しくまとめています。段差の上り下りがつらくなってきたら、

あわせて読みたい

シニア猫のステップ・スロープの選び方比較|階段とスロープの違いと段差対策

も参考にしてください。

ステップ2: 防水シーツ・洗えるマットで「場所」を守る

粗相が出はじめた段階では、猫の体に何かをつけるより、汚れて困る場所を守るほうが負担が少なく済みます。選択肢は大きく2つです。

  • 使い捨てのペットシーツ(厚型): 汚れたら捨てるだけで手間が少ない。寝床の下やトイレの周り、通り道に広めに敷くと安心ですが、ランニングコストは継続的にかかります。
  • 洗える防水シーツ・介護マット: 表面が布で肌ざわりがよく、繰り返し使えるためコストを抑えやすい。ただし洗濯と乾燥の手間がかかり、洗い替えが2〜3枚あると洗濯中も途切れずに回せます。防水膜を傷めないよう洗濯表示の確認を。

寝たきりに近い子では、吸収性に加えて厚みやクッション性、表面がさらっとしているか、滑り止めの有無も見ておきたい点です。

ヒント

使い捨てと洗えるタイプは二者択一にしなくて構いません。寝床の直下だけ使い捨てにして周囲は洗えるマット、夜間や留守番中など交換できない時間帯だけ使い捨てを重ねる、といった使い分けが現実的です。

ステップ3: おむつを検討する段階

おむつは「粗相したから」ではなく、「排泄のコントロールそのものが難しくなったから」使うものです。COCOペットジャーナル(獣医師ライター監修)では、足腰の筋力低下でトイレのフチを跨げない、病気による尿漏れ、認知症でトイレの場所が分からなくなるといった場面が挙げられています。

COCOペットジャーナル(獣医師ライター監修)は、おむつが必要になる場面として、足腰の筋力が衰えてトイレのフチが跨げない・移動が間に合わない、膀胱炎や尿結石・糖尿病などによる尿漏れ、認知症でトイレの場所が分からなくなる、といった状況を挙げています。選び方では、マナーウェアは目的が異なるため介護用を選ぶこと、香り付きは嗅覚の鋭い猫に不快でストレスになることもあること、おむつかぶれ防止のためこまめに交換することを説明しています。COCOペットジャーナルより。

おむつ選びでよく話題になるのがマナーウェアとの関係です。COCOペットジャーナルは、マナーウェアはマーキングの防止を目的とした製品なので、介護には介護用のおむつを使うようすすめています。一方で、猫用として流通しているおむつは犬用ほど選択肢が多くありません。ユニ・チャームの公式サイトでもマナーウェアねこ用はスプレー(マーキング)やそそう対策の製品として案内されており、介護用途の説明は見当たりません。介護目的で選ぶなら「介護用」と明記された製品を優先し、そのうえで吸収量、サイズ展開が今の体格に合うか、しっぽ穴を調整できるかといった仕様を販売ページで確かめるのが確実です。

ユニ・チャーム ペットの公式サイトでは、マナーウェアねこ用はネコのオシッコの困りごと(スプレー行動やそそう)に向けた製品として案内され、SS・S・M・Lの4サイズ展開、大きさを縦にも横にも調整できるシッポ穴、ねこの12時間の平均オシッコ量を参考にした吸収体といった仕様が説明されています。介護用途についての記載はありません。ユニ・チャーム ペットより。

香りにも注意が必要です。嗅覚の鋭い猫には強い香りが不快でストレスになることがあります。加えてマイベストでは、無香料のほうが尿のにおいの変化に気づきやすく病気の早期発見につながるという利点も挙げられています。介護中はにおいや量の変化が体調のシグナルになるため、無香料が基本と考えてよいでしょう。

ペピイは、胴周りのサイズを計測して体にフィットしたものを選ぶこと、犬用で代用する場合はメス犬用を選ぶこと、無香料または消臭機能付きを選ぶことをすすめています。また、被毛や皮膚がムレておむつかぶれを起こすことがあるためこまめに交換し、1日に1度はぬるま湯でお尻まわりをきれいにするとよいこと、赤みやかゆみが見られたら動物病院を受診することを挙げています。ペピイより。

紙(使い捨て)と布(洗えるタイプ)は暮らし方で選び分けます。マイベストによると、布タイプは洗濯して再利用でき長期のコストを抑えられ、紙タイプは交換が手軽でお知らせサイン付きなら交換時期が一目で分かります。サイズは胴回りを立った姿勢で測り、迷ったら指2本のゆとりが目安です。

マイベストは、胴回りを立った姿勢で測って製品のサイズ表と照らし合わせ、迷ったら指が2本入るくらいのゆとりを目安にすることをすすめています。テープ式はお腹まわりを微調整でき、パンツ式はズレにくいこと、布タイプは洗濯して再利用できコストを抑えられること、しっぽ穴は大きさを調整できるタイプが望ましく大きすぎると漏れ小さすぎると擦れること、無香料は尿のにおいの変化に気づきやすく病気の早期発見につながることなどを挙げています。マイベストより。

注意

おむつは長時間つけっぱなしにせず、こまめに交換してください。蒸れておむつかぶれを起こすことがあります。1日1回はぬるま湯でお尻まわりを清潔にし、赤みやかゆみ、ただれが見られたら動物病院に相談を。猫がひどく嫌がって暴れる・食欲が落ちる場合は無理に続けず、防水シーツで受ける方法に切り替える選択肢もあります。

慣らし方のコツは、いきなり長時間つけないこと。最初は数分から始め、おやつや遊びとセットにして「つけていても嫌なことは起きない」経験を積みます。認知機能の変化が背景にある場合は

もあわせてどうぞ。

ステップ4: 食べられなくなってきたときの給餌グッズ

このステップで最初に押さえたいのは、グッズの選び方より受診の時間軸です。猫は食べない状態が数日続くと、肝リピドーシス(脂肪肝)に移行するおそれがあるとされています。丸1日以上ほとんど食べていない、水もほとんど飲まない、ぐったりしているといったときは、家庭での工夫を続ける前に動物病院へ相談してください。

注意

食欲低下は「様子を見る」で引っ張らないでください。半田なのはな動物病院は、猫は数日ごはんを食べないと肝リピドーシスという病気に移行してしまうため注意が必要だとしています。食べない原因そのものに治療が必要なこともあるため、まず動物病院で確認するのが先です。

そのうえで、自力で食べる量が減ってきたら、まずフードの温めやペースト状への変更、食器の高さ調整といった「自分で食べやすくする」工夫から試します。それでも足りないときに、シリンジやスプーンでの給餌が選択肢になります。

注意

シリンジを使った強制給餌は、誤嚥性肺炎につながるおそれがあります。半田なのはな動物病院は、嘔吐を繰り返す子・寝たきりの子・意識がない子には強制給餌をやらないよう促し、まず動物病院で病気の確認が必要で、本当に強制給餌をすべきかどうかも動物病院に確認してから始めるとより安心だとしています。自己判断で始めず、必ずかかりつけの獣医師に相談し、やり方の指導を受けてから行ってください。

半田なのはな動物病院は、強制給餌に使うシリンジは体格にもよるが20〜30mlのサイズが使いやすく、犬歯の後ろのスペースから入れて飲み込むスピードに合わせて少しずつ入れること、口の中が無くなる前にどんどん入れると誤嚥するため注意が必要なことを説明しています。また、猫ちゃんは数日ご飯を食べないと肝リピドーシスという病気に移行してしまうので注意が必要だとし、動物病院で病気の確認が必要であることも述べています。半田なのはな動物病院より。

COCOペットジャーナル(獣医師ライター監修)は、シリンジの先端を猫の口の脇から入れること(真正面からの挿入は避ける)、仰向けにせずうつ伏せに近い姿勢にすること、呼吸の様子を観察して少しでも苦しそうなそぶりが見られたらただちに中止することを挙げています。COCOペットジャーナルより。

グッズ自体は、シリンジ(目盛りが見やすく先端が丸いもの)、ペースト状にするすり鉢、こぼれを受けるタオルとシンプルです。投薬もあわせて必要なら

も参考になります。

比較の5つの軸を表で整理する

タイプの違うグッズを同じ土俵で見るために、5つの軸で並べてみます。仕様は製品ごとに幅があるため、必ず販売ページで確認してください。

グッズサイズ選び吸収量の目安洗えるかコスト構造猫のストレス
使い捨てペットシーツ(厚型)敷く面積厚型ほど多く長時間向き使い捨て継続的にかかるほぼなし
洗える防水シーツ・介護マット寝床/床の面積製品差が大きい。重ね使いも可洗える(洗い替えが2〜3枚あると回しやすい)初期費用+洗濯の手間ほぼなし
紙おむつ(使い捨て)胴回り。指2本のゆとりパッド幅が広いと安心使い捨て継続的にかかる中〜高(慣らしが必要)
布おむつ(洗えるタイプ)同上パッド併用で調整洗える初期費用+洗濯の手間中〜高(同上)
シリンジ・給餌グッズ手の大きさと猫の体格洗って再使用低め高(要獣医師の指導)

「猫のストレス」の欄が下に行くほど上がっている点に注目してください。上の段で足りているうちは、下の段に進まなくて構いません。

タイプ別に選ぶ

代表的な3タイプを挙げます。サイズや素材は各販売ページで必ず確認してください。

猫用おむつ

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猫用おむつ

価格の目安: 目安1,000〜2,500円前後(枚数により変動)

排泄のコントロールが難しくなってきた段階の選択肢。胴回りは立った姿勢で測り、指2本ぶんのゆとりを目安に。無香料が基本で、しっぽ穴を調整できるタイプだと漏れと擦れの両方に対応しやすいです。製品によって想定用途(そそう・マーキング対策/介護)や吸収量が異なるため、販売ページで仕様を確認してください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

厚型ペットシーツ(使い捨て)

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厚型ペットシーツ(使い捨て)

価格の目安: 目安1,500〜4,000円前後(枚数により変動)

粗相が出はじめた最初の段階に向く、猫の体に何もつけないタイプ。厚型は吸収量に余裕があり、留守番中や夜間など交換できない時間帯にも使いやすいのが利点。手間は少ない反面、ランニングコストは継続的にかかります。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

洗える防水シーツ・介護マット

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洗える防水シーツ・介護マット

価格の目安: 目安1,000〜4,000円前後(サイズ・枚数により変動)

繰り返し使えるぶん長期のコストを抑えやすいタイプ。表面が布で肌ざわりがよく、厚みのあるものは寝床のクッションも兼ねます。洗い替えが2〜3枚あると洗濯中も途切れずに使え、防水膜を傷めないよう洗濯表示の確認を。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

介護を続けるための準備チェックリスト

介護グッズを導入する前に確認したいこと

  • 粗相や食欲低下の原因について、動物病院で一度診てもらった
  • トイレの入り口の高さ・数・置き場所を見直した(移動距離を短く)
  • 食器におおむね5〜10cm程度の高さを出し、かがまずに食べられるようにした
  • おむつは無香料を選び、胴回りを立った姿勢で測ってサイズを合わせた
  • 1日1回はお尻まわりを清潔にし、皮膚の赤み・かゆみをチェックしている
  • 給餌グッズを使う前に、かかりつけの獣医師に相談して指導を受けた
  • 飼い主自身が休める体制(家族での分担・預け先)を考えている
18歳の子がトイレの手前で座り込むようになり、最初はおむつを買おうとしました。でも先に病院に行ったら関節炎の痛みがあると分かり、痛みのケアを始めたうえで入り口の低いトイレに替えたら、また自分で入れるように。結局おむつは使わずに済んでいます。今は寝床の下に洗える防水マットを敷いて、夜だけ厚型のシーツを重ねる形で落ち着きました。

介護は期間が読めません。だからこそ、飼い主の手間が続けられる範囲に収まっているかも選ぶ基準に入れてよいと思います。完璧に管理するより続く形に落とし込むほうが、結果的に猫にとっても安定した環境になります。日々の健康管理の全体像は

にまとめています。

何歳から介護グッズを用意しておけばいいですか。
年齢で一律に決めなくて構いません。トイレのふちをまたげない、立ち上がりにくい、食べこぼしが増えた、自分で毛づくろいできないといった機能面の変化が出てきたときが検討のタイミングです。先に用意するとしても、まずは防水シーツなど猫の負担が小さいものから。おむつや給餌グッズを前もって買い込む必要はありません。
マナーウェアを介護用おむつの代わりに使ってもいいですか。
COCOペットジャーナルは、マナーウェアはマーキングの防止を目的とした製品なので、介護には介護用のおむつを使うようすすめています。ただし猫用おむつは犬用ほど製品の選択肢が多くありません。ユニ・チャームの公式サイトでもマナーウェアねこ用はスプレーやそそう対策の製品として案内されており、介護用途の説明はありません。介護目的では「介護用」と明記された製品を優先し、そのうえで吸収量やサイズ、しっぽ穴の調整可否が今の猫の状態に合うか、蒸れやかぶれが出ていないかを見て判断してください。犬用で代用する場合は、男の子用だと排泄物が漏れることがあるため、メス(女の子)用を選ぶとよいとされています。
おむつを嫌がって暴れます。どうすればいいですか。
無理に続けないことが大切です。まずは数分だけつけておやつや遊びとセットにし、短時間から慣らします。サイズや装着感はメーカーごとに違うので、別の製品を試す価値もあります。それでも強く嫌がる、食欲が落ちるといった場合は、おむつを使わずに防水シーツやマットで受ける方法に切り替える選択肢もあります。
ごはんを食べなくなったので、シリンジで流し込んでもいいですか。
自己判断で始めないでください。強制給餌は誤嚥性肺炎につながるおそれがあり、嘔吐を繰り返す子・寝たきりの子・意識がない子には行わないよう獣医療の現場から注意喚起されています。まず動物病院で食べない原因を確認し、強制給餌が必要かどうか、必要ならやり方の指導を受けたうえで行いましょう。
おむつをしていたらお尻が赤くなってきました。
蒸れておむつかぶれを起こしている可能性があります。交換の頻度を上げ、1日1回はぬるま湯でお尻まわりを清潔にしてよく乾かしましょう。長毛の子はお尻まわりの毛を短くしておくと蒸れにくくなります。赤みやかゆみ、ただれが続く場合は自己判断せず動物病院に相談してください。

まとめ

シニア猫の介護グッズは、年齢ではなく「何ができなくなったか」で選びます。いきなり一式そろえず、環境調整、防水シーツ・洗えるマット、おむつ、給餌グッズという順に必要になったものだけを足していくのが、猫にも飼い主にも無理のない進め方です。おむつはまず用途表示(介護用かどうか)を確認し、そのうえで吸収量・サイズ・しっぽ穴といった仕様で選び、無香料を基本に、こまめに交換して蒸れを防ぎ、嫌がるなら無理をしないこと。シリンジでの給餌は誤嚥のリスクがあるため必ず獣医師に相談してから始めてください。そして何より、粗相や食欲低下の裏には治療やケアで改善できる原因が隠れていることがあります。グッズでしのぐ前に一度動物病院で原因を確かめる。それが、シニア猫との時間を穏やかに過ごすための最初の一歩です。

出典・参考

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