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猫のフケが増えたときに考えたいこと|乾燥・栄養・寄生虫・病気のサインの見分け方

対象の目安: 全ライフステージ

ミオ食事・健康担当
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猫のフケが増えたときに考えたいこと|乾燥・栄養・寄生虫・病気のサインの見分け方

黒い服に猫を抱っこしたら、白い粉がぱらぱら。ブラシを通したら、抜け毛と一緒に白いかけらがたくさん出てきた。猫のフケは、少しなら誰にでもあるものです。ただ、それが急に増えたり、背中の一か所に集中していたり、かゆみや脱毛を伴っていたりするときは、皮膚が「いつもと違う」と伝えているサインのことがあります。ここでは、フケの正体から原因の切り分け、家庭でできることと受診の目安までを、落ち着いて整理します。

フケとは何か|少量なら正常、急に増えたときはサイン

フケは、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)によってはがれ落ちた角質です。人と同じように猫の皮膚も一定の周期で入れ替わっていて、古くなった角質が細かいかけらになって落ちてきます。つまり、フケがまったくゼロという猫はいません。

ペピイの獣医師解説記事は、フケを「皮膚の新陳代謝であるターンオーバーによってはがれ落ちた角質」とし、猫の皮膚のターンオーバーは3週間周期で、通常は生理的な現象だと説明しています。

問題になるのは、その量やバランスが崩れたときです。同じ「フケがある」でも、いつもと変わらない範囲なのか、明らかに増えているのかで意味が変わってきます。

越谷どうぶつ病院は、フケを「皮膚の新陳代謝によって剥がれ落ちる角質(皮膚のかけら)」とし、少量は生理現象だが、大量に出る・毛がパサつく・かゆがる場合は皮膚トラブルの可能性があると説明しています。

見るべきは「量」だけではありません。どこに出ているか(背中に集中しているか、全身か)、いつから増えたか、かゆみ・赤み・脱毛・かさぶたを伴っていないか、猫の体調や食欲・飲水量に変化がないか。この4点をメモしておくと、動物病院で相談するときにも役立ちます。

見るポイント様子を見てよい傾向相談したい傾向
ブラッシングで少し出る程度抱っこや撫でるだけで目立つほど
場所全身にごくわずか背中や腰など一か所に集中、または全身に大量
経過季節でゆるやかに増減数日〜数週間で急に増えた
併発症状なし。毛づやも普段どおりかゆみ・赤み・脱毛・かさぶた・毛のパサつき

原因1|乾燥(冬の暖房も、夏の冷房も)

まず思い当たりやすいのが空気の乾燥です。乾いた空気は皮膚から水分を奪い、フケが出やすい状態をつくります。

PS保険の獣医師解説記事は、空気が乾燥していると皮膚の水分が奪われて細胞のターンオーバーが早くなり、フケが出やすくなると説明しています。

乾燥というと冬のイメージですが、夏も油断できません。冷房の風が直接当たる場所が定位置になっている猫は、季節を問わず乾燥にさらされていることになります。

ペピイの記事は、空気が乾燥している冬だけでなく、エアコンの風を受ける夏にもフケは増えやすくなると述べています。

目安になる数字もあります。レラ動物病院も越谷どうぶつ病院も、家庭でのケアとして室内の湿度を40〜60%程度に保つことを挙げています。湿度計をひとつ置いて数字で見るだけでも、感覚とのズレに気づけます。

レラ動物病院は、冬の暖房やエアコンで空気が乾燥すると皮膚も乾燥しやすくなると説明し、部屋の湿度を40〜60%程度に保つことで皮膚の乾燥を防ぐとしています。

湿度そのものの整え方は

でも扱っています。逆に上げすぎもよくないので、40〜60%という幅の中に収める感覚で調整してください。

原因2|水分と栄養(必須脂肪酸の不足)

体の内側の状態も皮膚に出ます。レラ動物病院は、水をあまり飲まない猫では体内の水分不足による乾燥が起こること、脂質や必須脂肪酸の不足も原因になることを挙げ、新鮮な水やウェットフードの併用で摂取量を増やすこと、オメガ3脂肪酸やビタミンEを含むフードを挙げています。越谷どうぶつ病院も、必須脂肪酸(オメガ3・6)の不足を大きな原因のひとつとしています。

レラ動物病院は、水をあまり飲まない猫の体内の水分不足、脂質や必須脂肪酸の不足を皮膚乾燥の原因に挙げ、新鮮な水やウェットフードの併用、オメガ3脂肪酸やビタミンEを含むフードを対策として示しています。

越谷どうぶつ病院は、必須脂肪酸(オメガ3・6)不足を「大きな原因」として挙げています。

ここで気をつけたいのが、「じゃあサプリを足そう」と急ぐことです。総合栄養食をきちんと食べられているなら、まずは食べている量そのものや、フードが今の年齢・体調に合っているかを見直すほうが先になります。フードの変更を含めた食事の相談は、かかりつけの動物病院でしてもらうと安心です。

注意

サプリメントは薬ではなく、フケや皮膚の症状を治すものではありません。複数のサプリを自己判断で重ねると成分が過剰になることもあります。人用のサプリメントを流用するのも避けてください。取り入れるかどうかは、目的を一つに絞って動物病院に相談してから決めましょう。

飲水量が気になるときは

もあわせて確認してみてください。水を飲む量が「増えた」場合は、乾燥とは別の話として気にかけたいサインになります。

原因3|毛づくろいが届いていない(体格・年齢・痛み)

猫は毛づくろいで体を清潔に保つ動物です。裏を返すと、毛づくろいができなくなると皮膚の状態は一気に崩れます。ペピイの記事は、フケが増える原因として、ケガや口内炎、加齢による運動制限、肥満などで毛づくろいができない状態を挙げています。背中や腰といった口が届きにくい場所にフケが目立つときは、この可能性を考えてみる価値があります。

ペピイの記事は、フケが増える原因のひとつとして、ケガ、口内炎、加齢による運動制限、肥満といった「毛づくろいができない状態」を挙げています。また、シニア猫では皮脂の分泌が減るため皮膚の水分が奪われ、乾燥してフケが出やすくなるとしています。

毛づくろいが減った背景には、体の不調が隠れていることもあります。乙訓どうぶつ病院は、関節炎や椎間板の異常で体を曲げにくくなっているケース、歯肉炎・歯周病・口内炎などの口腔内トラブル、皮膚炎やアレルギーによるかゆみ、内臓疾患や感染症による気力の低下を挙げ、皮脂がうまく取り除けずに毛が脂っぽくなったり体臭が強くなったりするのはサインだとしています。

乙訓どうぶつ病院は、毛づくろいが減る背景として関節や脊椎の問題、口腔内トラブル、皮膚の不快感、全身疾患を挙げ、毛が脂っぽくなったり体臭が強くなったりするのは皮脂がうまく取り除けていないサインだと説明しています。受診の目安として、数日〜1週間以上毛づくろいをしない、食欲や元気にも変化がある、触ろうとすると嫌がる、被毛状態が悪くにおいが強い、を挙げています。

12歳の子の腰のあたりだけ白い粉が目立つようになって、乾燥かなと加湿していました。でも触ると嫌がる素振りがあって、病院で相談したら関節の痛みを指摘されました。届かなかったんだ、と申し訳なくなりました。

体重が増えて体をひねりにくくなっているようなら、減量の相談も皮膚のためになります。逆に、同じ場所ばかりを舐めすぎて毛が薄くなっている場合は、毛づくろい不足ではなく過剰グルーミングという別の切り口で考える必要があります。

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原因4|ノミ・ツメダニなどの寄生虫

フケが急に増えて、かゆみやかさぶたを伴うときに考えたいのが寄生虫です。とくにツメダニ症は、フケとの関係が深い病気です。

アニコム損保の「みんなのどうぶつ病気大百科」によると、猫のツメダニ症はネコツメダニ(Cheyletiella blakei)による寄生で、背中に大量のフケが出るのが特徴です。成虫は0.4〜0.5mm程度で肉眼でも見えるため、フケが動いているように見えることから「歩くフケ」とも呼ばれます。かゆみは比較的軽度なことが多く、まれに小さな湿疹やかさぶたがみられます。

アニコム損保「みんなのどうぶつ病気大百科」は、猫のツメダニ症をネコツメダニ(Cheyletiella blakei)による疾患とし、背中に大量のフケが発生するのが特徴、成虫は0.4〜0.5mm程度で肉眼視認が可能なため別名「歩くフケ」とも呼ばれると説明しています。患猫は比較的軽度の痒みを示すことが多く、まれに小さな湿疹やカサブタがみられるとしています。感染は患猫との直接接触のほか、被毛やブラシ、寝具などを介した間接感染でも起こるとされます。

注意

ツメダニ症は人獣共通感染症とされ、人が刺されると一過性の強い痒みや丘疹、水疱がみられることがあります。猫の背中のフケが急に増え、同居している人にもかゆみのある発疹が出たときは、市販のダニ用スプレーなどで様子を見ず、動物病院での検査を優先してください。人の症状については皮膚科の受診も検討しましょう。

ツメダニの診断は顕微鏡でダニの存在を確認して行われ、治療は内服・滴下・注射などによる投薬になります。ただし卵には効かないため複数回の投与が必要で、環境の清潔化や同居動物の同時治療も重要とされています。市販薬で中途半端に減らしても、卵から次の世代が出てくれば振り出しに戻ってしまうということです。

ノミも見逃せません。行徳どうぶつ病院は、猫のノミアレルギー性皮膚炎ではノミの唾液に含まれるタンパク質に体が過剰反応し、アレルギー体質の猫は1回刺されただけでも激しい痒みが数日続くことがあると説明しています。背中や首の周りに粟粒のような小さなブツブツができ、ザラザラ感やかさぶたを伴うこともあります。

行徳どうぶつ病院は、ノミアレルギー性皮膚炎について、背中や首の周りに粟粒のような小さなブツブツができザラザラ感やかさぶたを伴うこと、猫はグルーミングが上手なためノミを見つけられないこともあること、成虫のノミは全体の1〜5%に過ぎず残り95〜99%は卵・幼虫・サナギの状態で環境中に潜んでいることを説明しています。

「ノミなんて見たことがないから違う」とは言い切れないのが難しいところです。予防と対策の具体的な進め方は

にまとめています。

原因5|皮膚糸状菌症(人にもうつるカビ)

フケと脱毛が同時に出ているときに考えたいのが、真菌(カビ)による皮膚糸状菌症です。夕やけの丘動物病院の解説では、原因真菌の80〜98%はMicrosporum canisで、この菌は動物の毛とフケを好むとされています。症状としては、毛切れによる切り株状の脱毛(裂毛)やフケがみられます。

夕やけの丘動物病院は、猫の皮膚糸状菌症の原因真菌の80〜98%がMicrosporum canisで、この菌は動物の毛とフケを好むと説明しています。症状として毛切れによる切り株状の脱毛(裂毛)やフケを挙げています。

注意

皮膚糸状菌症は人にもうつる人獣共通感染症です。東京都動物愛護相談センターの「人と動物との共通感染症一覧」にも掲載されており、感染経路は濃厚な接触、人の症状は脱毛等の皮膚障害でかゆみを伴うとされています。夕やけの丘動物病院は、人では痒みのある点状〜リング状の赤い皮疹が生じ、小さい子どもや免疫が弱い人では重症化する可能性があるとしています。同居している人に円形の赤い発疹が出たときは、猫と人の両方が受診の対象になります。

東京都動物愛護相談センターの「人と動物との共通感染症一覧」には皮膚糸状菌症が掲載され、感染経路は「濃厚な接触」、人の症状は「脱毛等の皮膚障害、かゆみを伴う」と記載されています。

診断はウッド灯検査・毛検査・培養検査・PCR検査を組み合わせて行われます。見た目だけでフケの原因を判別するのは難しく、だからこそ検査が必要になります。治療は抗真菌薬の内服が中心で、1ヶ月程度が目安とされますが、猫では症状が出ないまま菌を持ち続ける「保菌者(キャリア)」になることがあるため、見た目の改善だけでなく、検査で陰性が確認できるまで続ける必要があるとされています。実際に、培養検査が陰性になるまで2ヶ月以上かかった例も報告されています。毛が生えそろってきたからと自己判断で投薬をやめず、いつまで続けるかは獣医師の指示に従ってください。また、環境中で1〜7年も感染力を保つとされるため、落ちた毛やフケを物理的に取り除く掃除も治療の一部です。

夕やけの丘動物病院は、ウッド灯検査・毛検査・培養検査・PCR検査などを複合して診断するとし、「基本的には抗真菌薬を1ヶ月程度飲むことが治療の中心になります」としています。あわせて「猫では無症状の保菌者(キャリア)となることがあるため、治療は症状の改善だけでなく検査で陰性となるまでしっかり行う必要があります」と述べ、紹介されている症例では「治療開始から合計2ヵ月半でやっと培養検査が陰性となり、治療終了とすることができました」としています。また、皮膚糸状菌は環境中で1〜7年感染力を保持すると言われているとしています。

原因6|アレルギー・内臓の病気・ストレス

ここまでに当てはまらない場合でも、体の内側の変化がフケとして表れることがあります。越谷どうぶつ病院は、食物・環境アレルギー、甲状腺機能亢進症や糖尿病といった内臓疾患、ストレスによるグルーミング異常を原因として挙げています。レラ動物病院も、甲状腺機能異常や腎臓病などの病気を皮膚乾燥の要因のひとつとしています。ペピイの記事も、内科疾患として慢性腎臓病や糖尿病を挙げています。

越谷どうぶつ病院は、猫のフケの原因として、乾燥(エアコンや季節的な水分不足)、必須脂肪酸不足、ノミ・ダニ・ツメダニ、真菌感染などの感染症、食物・環境アレルギー、甲状腺機能亢進症や糖尿病といった内臓疾患、ストレスによるグルーミング異常を挙げています。

つまり「フケ」という症状ひとつを取っても、皮膚の表面の問題から全身の病気まで、幅が広いということです。とくに、フケの増加に加えて体重が減っている、水を飲む量やおしっこの量が増えた、食欲や元気に変化があるといった全身のサインが重なるときは、皮膚のケアだけで様子を見ないほうがよいでしょう。甲状腺機能亢進症については

でも扱っています。

家庭でできること

原因の切り分けは動物病院の仕事ですが、家庭側で整えられることもあります。まずは環境とお手入れから見直してみてください。

  1. 1

    湿度を40〜60%に保つ

    加湿器や洗濯物の室内干しで湿度を上げ、冷暖房の風が猫の定位置に直接当たらないよう向きを調整します。湿度計を置いて数字で確認するのがおすすめです。
  2. 2

    ブラッシングを習慣にする

    抜け毛と一緒にフケを取り除き、皮脂を毛全体に行き渡らせます。レラ動物病院は週2〜3回を目安としています。ただし強すぎるブラッシングは皮膚への刺激になるので、力加減はやさしく。
  3. 3

    水分をとりやすくする

    水飲み場を増やす、ウェットフードを併用するなど、無理なく水分量を増やす工夫をします。
  4. 4

    食事を見直す(自己判断で足しすぎない)

    今の年齢や体調にフードが合っているかを確認します。サプリの追加は目的を一つに絞り、動物病院に相談してからにします。
  5. 5

    ストレスの原因を減らす

    来客や引っ越し、多頭飼いの緊張などが続いていないかを振り返り、隠れられる場所や高い場所を用意します。
  6. 6

    記録をとる

    いつから、どこに、どのくらい出ているか。写真を撮っておくと診察時に伝えやすくなります。

レラ動物病院は、ケアのポイントとしてブラッシングを週に2〜3回を目安に行うこと、猫用の保湿シャンプーやスプレーを月に1回程度使用することを挙げています。

ブラッシングそのもののやり方や、換毛期の考え方は

にまとめています。

シャンプーは「必須」ではない

フケが気になると、洗えばよいのではと考えたくなります。しかし猫の場合、シャンプーは基本的に必須のケアではありません。

どうぶつ病院京都四条堀川は、「基本的には猫にシャンプーは必要ありません。猫は自分で毛づくろい(グルーミング)をするため、体を清潔に保つことができます」としたうえで、便や尿で汚れた場合、皮膚病で皮膚に病変ができた時、皮脂でべたつきやふけがある場合、保護した外猫の場合、病気や老齢でグルーミングが行き届かない場合などを、洗う必要があるケースとして挙げています。また、猫の皮膚は人の皮膚に比べてとても薄くpH値が異なるとしています。

洗う場面があるとすれば、皮脂でべたついている・グルーミングが行き届かない・治療の一環として指示された、といったケースです。逆に、乾燥が背景にあるときに頻繁に洗うと、かえって皮膚の負担になりかねません。使うのは必ず猫用の製品にしてください。

注意

薬用シャンプー(抗真菌薬入りや抗菌成分入りなど)は、皮膚の状態に合わせて獣医師が指示して使うものです。フケが出ているからと自己判断で薬用シャンプーや人用シャンプーを使うと、原因が分からないまま症状だけが変わり、その後の検査や診断を難しくすることがあります。まず診てもらってから使い始めましょう。

製品タイプの違いは

で整理しています。洗うのが苦手な猫も多いので、無理に洗うより先に、ブラッシングと環境の見直しから始めるのが現実的です。

受診の目安

次のような様子があるときは、家庭でのケアだけで様子を見ず、動物病院に相談してください。越谷どうぶつ病院やペピイの獣医師解説記事でも、フケの量や広がり、かゆみ・脱毛・赤み、毛艶の悪化、体重減少や体調不良、対策しても続く場合などが受診の目安として挙げられています。

動物病院に相談したいサイン

  • フケが大量に出ている、または全身に広がっている
  • しきりに掻く、噛む、舐めるなどかゆがる様子がある
  • 脱毛やかさぶた、皮膚の赤みを伴う
  • 背中や腰に集中してフケが出ている(歩くフケ=ツメダニの可能性)
  • 円形の脱毛や、毛が途中で切れて切り株のようになった脱毛がある(皮膚糸状菌症の可能性)
  • 数日〜数週間で急にフケが増えた、とくに高齢猫
  • 体重が減ってきた、食欲や元気に変化がある
  • 水を飲む量やおしっこの量が増えた
  • 毛づくろいをしなくなった、被毛がべたつきにおいが強い
  • 同居している人にかゆみのある発疹や赤い皮疹が出た

越谷どうぶつ病院は、受診の目安として「フケが大量・かゆみ・脱毛・赤み・ノミダニ疑い・体重減少・高齢猫での急増」を挙げ、検査として皮膚検査・寄生虫検査を示しています。

ペピイの記事は、すぐに動物病院へ行くべき場合として、全身にフケが出ている、頻繁に掻いている、毛艶が悪い、体調不良がある、対策してもフケが続く、を挙げています。

動物病院では、皮膚の状態を見たうえで、皮膚を軽くこすって寄生虫やダニを探す検査、毛を顕微鏡で見る検査、真菌の培養検査などが行われます。ツメダニも皮膚糸状菌も、見た目だけでは判断できません。原因が分からないまま市販の駆虫スプレーや抗真菌クリームを使うと、症状だけが変わって、その後の検査や診断が難しくなることがあります。まず診てもらう、が結局は近道です。

越谷どうぶつ病院は、原因特定のための検査として皮膚検査・寄生虫検査を挙げるとともに、「原因が不明な場合、自己判断でシャンプーをすると悪化することがあります」と注意を促しています。

フケが少し出るだけなら、放っておいて大丈夫ですか?
フケは皮膚のターンオーバーで剥がれた角質なので、少量なら生理的な現象とされています。ブラッシングのときに少し出る程度で、かゆみや脱毛、毛のパサつきがなく、元気や食欲もいつもどおりなら、まずは湿度やブラッシングを整えて様子を見てよいでしょう。ただし急に増えた、一か所に集中している、他の症状を伴うときは動物病院に相談してください。
背中だけに白い粉のようなフケが出ます。乾燥でしょうか?
乾燥のこともありますが、背中に大量のフケが出るのはツメダニ症の特徴のひとつとされています。成虫は0.4〜0.5mm程度で肉眼でも見えるため「歩くフケ」とも呼ばれます。また、体格や年齢、関節の痛みなどで背中まで毛づくろいが届いていない可能性もあります。自己判断が難しい部分なので、動物病院で検査を受けてください。
猫のフケが人にうつることはありますか?
フケそのものがうつるわけではありませんが、フケの原因がツメダニ症や皮膚糸状菌症の場合は人にも感染し得ます。ツメダニでは人に一過性の強い痒みや丘疹、水疱が出ることがあり、皮膚糸状菌症は東京都の共通感染症一覧にも掲載され、人ではかゆみを伴う皮膚障害が起こるとされています。同居する人に症状が出たときは、猫は動物病院、人は皮膚科への相談を検討してください。
フケ対策にシャンプーは効きますか?
猫は自分で毛づくろいをするため、シャンプーは基本的に必須ではないとされています。皮脂でべたついている、グルーミングが行き届かないといった場面では有効ですが、乾燥が背景にあるときに頻繁に洗うと皮膚の負担になることもあります。薬用シャンプーは獣医師の指示のもとで使うもので、自己判断で使い始めるのは避けてください。
オメガ3のサプリを飲ませればフケは治りますか?
必須脂肪酸の不足はフケの原因のひとつとして挙げられていますが、サプリメントは薬ではなく、症状を治すものではありません。まずは今のフードが年齢や体調に合っているかを見直すこと、そして寄生虫や感染症、内臓の病気が隠れていないかを確認することが先になります。サプリを取り入れるかどうかは動物病院に相談してから決めましょう。

まとめ

猫のフケは、皮膚のターンオーバーで剥がれ落ちた角質です。少量なら生理的なもので、心配しすぎる必要はありません。ただ、大量に出る・毛がパサつく・かゆがるといった変化があるときは、皮膚が何かを伝えているサインのことがあります。背景には、冬の暖房や夏の冷房による乾燥、水分や必須脂肪酸の不足、体格や年齢・痛みで毛づくろいが届かないこと、ノミやツメダニ、皮膚糸状菌症、アレルギーや甲状腺・腎臓・糖尿病などの全身の病気、ストレスまで、幅広い可能性があります。

家庭でできるのは、湿度を40〜60%に保つこと、やさしいブラッシングを習慣にすること、水分と食事を無理なく見直すこと、そして変化を記録しておくことです。シャンプーは猫にとって必須のケアではなく、薬用シャンプーは獣医師の指示で使うものです。ツメダニ症や皮膚糸状菌症は人にもうつり得るため、市販薬で様子を見るより先に、動物病院で皮膚の検査や真菌の培養検査を受けてください。フケという小さな変化に気づけたことは、それだけで十分に大きな一歩です。気になったときは、遠慮なくかかりつけに相談してみてください。

本記事は一般的な情報提供であり、診断や治療、薬の適否を判断するものではありません。皮膚の症状や原因の特定、治療の選択については、かかりつけの動物病院で猫の状態を診てもらったうえでご相談ください。人の皮膚症状については医療機関にご相談ください。

出典・参考

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