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猫の去勢・避妊手術の基礎ガイド、時期・メリット・費用と術後ケア

対象の目安: 子猫〜成猫

ミオ食事・健康担当
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猫の去勢・避妊手術の基礎ガイド、時期・メリット・費用と術後ケア

猫を迎えると、多くの飼い主がどこかで向き合うのが去勢・避妊手術のことです。「本当に受けさせていいのか」「時期や費用はどのくらいか」「体に負担はないか」と、迷いや不安を抱く方は少なくありません。この記事では、オスの去勢・メスの避妊手術の内容や、時期の目安、メリットとデメリット、費用や術後ケアまでを落ち着いて整理しました。なお、手術を受けるかどうか、そのタイミングは猫の状態や生活環境によって変わります。最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師と相談して決めてください。

去勢・避妊手術とは何をする手術か

去勢・避妊手術は、生殖にかかわる臓器を取り除いて繁殖できない状態にする手術です。オスとメスで内容が異なります。

オスの去勢手術は、精巣(睾丸)を摘出する精巣摘出術が一般的です。メスの避妊手術は、開腹して卵巣と子宮を摘出する卵巣子宮摘出術が行われることが多いとされています。いずれも全身麻酔のもとで行われます。一般に、開腹をともなうメスの避妊手術のほうが、オスの去勢手術より体への負担は大きい傾向があります。

オスは精巣を摘出する精巣摘出術、メスは開腹して卵巣と子宮を摘出する卵巣子宮摘出術が一般的とされています(SBIペット少額短期保険・獣医師監修記事)。

具体的な術式は病院や猫の状態によって異なることがあります。どの方法で行うか、入院の有無などは、事前の診察で獣医師に確認しておくと安心です。

手術に適した時期の目安

手術の時期としてよく語られるのが、最初の発情を迎える前、生後6か月前後というタイミングです。初回発情の前に行うことで、後述する病気の予防効果が期待しやすいと説明されることがあります。一方で、近年はより早い時期(生後3〜4か月齢ごろ)での手術を検討する考え方もあり、時期については幅があります。

最初の発情を迎える前の生後6か月前後が一つの目安とされ、より早期(生後3〜4か月齢)を推奨する考え方も紹介されています(SBIペット少額短期保険・獣医師監修記事)。

ただし、これはあくまで一般的な目安です。適切な時期には個体差があり、体の成長や健康状態、生活環境によっても考え方が変わります。「いつ受けるのがこの子に合っているか」は、かかりつけの獣医師が診察のうえで判断する領域です。焦って決めず、まずは相談してみてください。

メモ

早すぎる時期の手術は、体がまだ小さいことによる麻酔管理の難しさが指摘されることもあります。月齢や体重、体調をふまえた判断が大切なので、時期は自己判断せず病院と決めましょう。

手術で期待されるメリット

去勢・避妊手術には、繁殖の管理だけでなく、行動面や健康面で期待されるメリットがあるとされています。

  • 望まない繁殖を防げる。猫は一度の出産で複数の子猫を産むことがあり、増えすぎを避けられる
  • 発情に伴う行動が軽減されやすい。大きな声で鳴く、落ち着かない、外に出たがるといった様子がやわらぐことがある
  • オスの尿スプレー(マーキング)などの行動が軽減する場合がある
  • 一部の生殖器・乳腺の病気のリスク低減が期待される。メスでは避妊により乳腺腫瘍のリスクを大きく抑えられるとする報告があり、子宮の病気、オスでは精巣の病気の予防にもつながるとされる

発情期特有の行動の軽減、乳腺腫瘍のリスク抑制、子宮蓄膿症や精巣腫瘍などの予防が期待されると解説されています(SBIペット少額短期保険・獣医師監修記事)。

発情に伴う鳴きやスプレー行動は、猫にとっても飼い主にとってもストレスになりがちです。行動面の悩みが背景にある場合は、あわせて

も参考にしてください。

デメリットと知っておきたい注意点

メリットがある一方で、手術には次のような側面もあります。受ける前に理解しておきたいポイントです。

  • 全身麻酔をともなうため、リスクはゼロではない。多くの病院ではモニターで状態を確認しながら慎重に行われるが、事前の健康チェックや説明を受けておくことが大切
  • 一度受けると元には戻せない。繁殖を望む可能性があるなら、事前によく考える必要がある
  • 術後は太りやすい傾向がある。ホルモンバランスの変化で食欲が増し、代謝が下がるとされ、フードや量の見直しが必要になる

去勢・避妊手術後はホルモンバランスの変化で食欲が増進し代謝が低下するため、体重管理用のフードを体重の変化を見ながら与えることがすすめられています(アニコム損保 猫との暮らし大百科)。

太りやすさへの対策として、避妊・去勢後用の体重管理フードに切り替える方法があります。食事の見直しについては

もあわせてご覧ください。

費用の目安と自治体の助成

手術費用は病院や地域、術式、入院の有無によって幅があります。あくまで一つの目安として、獣医師監修の記事ではオスの去勢が15,000〜30,000円程度、メスの避妊が20,000〜40,000円程度と紹介されています。血液検査や術前検査、入院費などが別途かかる場合もあるため、事前に見積もりを確認しておくと安心です。

費用の目安として、オスの去勢は15,000〜30,000円程度、メスの避妊は20,000〜40,000円程度と紹介されています(SBIペット少額短期保険・獣医師監修記事)。金額は病院や地域により異なります。

自治体によっては手術費の一部を助成する制度があります。たとえば東京都大田区では、飼い猫を対象にオスの去勢1匹4,000円、メスの不妊1匹8,000円の助成を設けています。飼い主のいない猫を対象にした制度もあり、公益財団法人日本動物愛護協会ではメスの不妊10,000円、オスの去勢5,000円を助成しています。

大田区では飼い猫を対象に、オスの去勢1匹4,000円、メスの不妊1匹8,000円の手術費助成が案内されています(大田区)。

日本動物愛護協会では、飼い主のいない猫を対象に不妊(メス)10,000円・去勢(オス)5,000円の助成が案内されています(耳カットなどの条件あり)。

助成の金額・対象・条件は自治体や団体ごとに異なり、予算に達すると受付を終える場合もあります。お住まいの地域で利用できる制度があるか、早めに確認しておくとよいでしょう。

術後のケアで気をつけたいこと

手術が終わったあとは、猫が落ち着いて回復できるよう見守ることが大切です。基本的な流れは病院の指示に従いますが、家庭で意識しておきたいポイントを整理します。

  1. 1

    当日の食事は指示に従う

    麻酔の影響を考え、手術当日は食事を控えるよう指示されることが多いです。退院時に、いつからごはんや水を与えてよいか確認しましょう。
  2. 2

    水は少しずつから

    飲水も最初は舐める程度から始め、むせたり吐いたりしなければ徐々に自由に飲めるようにしていきます。
  3. 3

    安静に過ごせる環境を整える

    帰宅後は落ち着かない様子を見せることもあります。静かな場所でゆっくり見守ってあげましょう。
  4. 4

    傷口をなめさせない工夫をする

    エリザベスカラーや術後服で傷口をなめ続けるのを防ぎます。装着の要否は病院の指示に従いましょう。

手術当日は麻酔の影響を考慮して食事を控えるよう指示されることが多く、飲水は舐める程度から始めること、傷口をなめないようエリザベスカラーの装着がすすめられることが解説されています(アニコム損保 猫との暮らし大百科)。

注意

傷口が赤く腫れている、出血や膿がある、食欲が戻らない、元気がなくぐったりしているなど、いつもと違う様子が見られたら、自己判断で様子を見続けず、早めに手術を受けた病院に連絡してください。
手術の日は不安でしたが、退院時に食事や傷のことをていねいに教えてもらえて安心しました。カラーを嫌がる姿は少しかわいそうでしたが、数日で慣れてくれてほっとしました。

迷ったときに考えたいチェックリスト

手術を検討するときに確認したいこと

  • 完全室内飼いか、外に出る機会があるかなど生活環境を整理した
  • 繁殖を望むかどうか、家族で考えを共有した
  • かかりつけの獣医師に時期や術式、費用の目安を相談した
  • 術前検査や入院の有無、当日の流れを確認した
  • 住んでいる地域の助成制度があるか調べた
  • 術後の安静スペースやフードの見直しを準備した

よくある質問

去勢・避妊手術は必ず受けさせないといけませんか
必ず受けなければならないものではなく、生活環境や繁殖の予定、健康面をふまえて考えます。判断はご家庭の状況とかかりつけの獣医師の意見をあわせて決めるのが安心です。
手術に適した時期はいつですか
初回発情前後・生後6か月前後が一つの目安とされますが、個体差があります。より早い時期を検討する考え方もあるため、月齢や体調をふまえて病院と相談して決めましょう。
手術のあとは性格が変わりますか
発情に伴う行動が落ち着くことはありますが、変化の程度には個体差があります。気になる点は診察のときに獣医師へ相談してください。
手術後に太りやすいと聞きました
ホルモンバランスの変化で食欲が増し代謝が下がる傾向があるとされます。避妊・去勢後用の体重管理フードに切り替えるなど、体重を見ながら食事を調整するとよいでしょう。

まとめ

去勢・避妊手術は、望まない繁殖を防ぎ、発情に伴う行動や一部の病気のリスク低減が期待される一方で、全身麻酔のリスクや術後に太りやすい傾向があり、一度受けると元には戻せません。時期は初回発情前後・生後6か月前後が目安として語られますが、個体差があります。費用にも幅があり、自治体や団体の助成を利用できる場合もあります。ここで紹介した内容は一般的な目安として参考にしていただき、受けるかどうか、いつ受けるかは、猫の状態を診たかかりつけの獣医師とよく相談して決めてください。術後に気になる様子があるときは、早めの受診を心がけましょう。

出典・参考

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