ニャレッジ
猫グッズ・おもちゃ

猫の自動給水器(循環式)の選び方|素材・静音・手入れと容量で中立比較

対象の目安: 全ライフステージ

リクグッズ・遊び担当
・ 約8分で読めます
猫の自動給水器(循環式)の選び方|素材・静音・手入れと容量で中立比較

もともと水をあまり飲まない傾向のある猫にとって、いかに新鮮な水を用意して飲水量を保つかは、飼い主にとって悩みどころです。そこで人気を集めているのが、ポンプで水を循環させる自動給水器(循環式給水器)です。流れる水が猫の興味を引き、置き水よりも飲んでくれるという声も多く聞かれます。ただ、素材や静音性、容量、手入れの手間など、選ぶときに見るべきポイントが意外と多いアイテムでもあります。ここでは口コミや流行だけに頼らず、わが家の猫と暮らしに合う一台を選ぶための考え方を中立に整理します。

なぜ飲水量が話題になるのか

猫はもともと水をあまり飲まない動物とされ、新鮮な水を飲みやすい形で用意してあげることが大切です。日本ペットフードの解説によると、猫が1日に必要とする水分量の目安は体重1kgあたり20〜45ml程度で、5kgの猫なら100〜225ml程度が目安とされています。同社は、水が流れる流水タイプの水飲み器も飲水を促す方法として紹介し、新鮮な水を複数の場所に置くことをすすめています。

猫が1日に必要な水分量の目安(体重1kgあたり20〜45ml程度、5kgで100〜225ml程度)、流水タイプの水飲み器、新鮮な水を複数箇所に置くことについて。日本ペットフードの解説より。

ここで一つ確認しておきたいのは、給水器はあくまで飲みやすい環境を整える道具だという点です。水を飲ませれば病気が防げる・治るといった医療的な効果を約束するものではありません。飲水量が急に増えた・減った、食欲が落ちているなど気になる変化があるときは、道具選び以前にかかりつけの動物病院へ相談してください。

あわせて読みたい

猫の夏の水分不足と泌尿器ケア|隠れ脱水を防ぐ水の与え方と尿石症予防の基本

循環式給水器の仕組みとメリット・デメリット

循環式給水器は、内部のポンプで水を汲み上げて流し、フィルターを通して再びタンクへ戻す構造です。常に水が動くため、よどみにくく、流れる水に興味を示す猫が飲みに来やすいのが特徴です。

項目循環式のメリット循環式のデメリット
衛生面フィルターで毛やゴミを除去でき清潔を保ちやすいフィルターは消耗品で定期交換のコストがかかる
飲水のしやすさ流れる水が猫の興味を引き飲水を促しやすいモーター音が気になる猫もいる
手入れこまめに洗えば水質を保ちやすいパーツが多く分解して洗う手間がかかる

メリットとデメリットは表裏一体です。流れる水で飲水を促せる一方、ポンプの音やパーツの多さ、フィルターのランニングコストといった負担もあります。猫の性格と、自分が続けられる手入れの手間を天秤にかけて選ぶのがおすすめです。

ヒント

新しい給水器を置いても、最初は警戒してすぐには飲まない猫もいます。今までの水皿をしばらく併用しながら、少しずつ慣らしてあげると移行がスムーズです。

選び方の5つの軸

迷ったときは、次の5点を順番に確認すると整理しやすくなります。

購入前に確認したいこと

  • 素材(プラスチック・ステンレス・陶器)と手入れのしやすさ
  • モーターの静音性(寝る場所の近くに置くかどうか)
  • タンク容量(頭数と給水のひんぱんさ)
  • フィルターなど消耗品の入手しやすさと交換コスト
  • 電源方式(ACのみかコードレス・電池対応か)

素材は手入れと衛生で選ぶ

素材は主にプラスチック、ステンレス、陶器の3つがあります。それぞれに向き不向きがあるので、手入れのしやすさや置き場所と合わせて考えると選びやすくなります。

素材長所気をつけたい点
プラスチック軽くて扱いやすく価格も手ごろ傷がつくと汚れが残りやすい
ステンレスさびにくく丈夫で衛生を保ちやすいプラより重く価格はやや高め
陶器重みがあり安定し清潔感がある割れやすく重いので扱いに注意

口まわりが当たる部分の衛生は、いわゆる猫の顎の黒いブツブツ(黒ニキビ)対策の観点からも気になるところです。一般に、傷がつきにくく洗いやすいステンレスや陶器は清潔を保ちやすいとされ、こまめに洗えるかどうかが大切になります。

静音性は置き場所で重要度が変わる

循環式はポンプで水を動かすため、多少のモーター音が出ます。リビングの隅など生活音にまぎれる場所なら気になりにくいですが、寝室や猫の寝床のそばに置くなら、静音性をうたうモデルを選ぶと安心です。音に敏感な猫だと、作動音を嫌って近寄らないこともあります。

容量は頭数と給水頻度で考える

タンク容量は、猫1匹あたり1.5〜2L程度が一つの目安とされます。多頭飼いや、頻繁に水を替えに行けない家庭では大きめが便利ですが、容量が大きいほど本体も大きくなり、置き場所と手入れの量も増えます。生活パターンに合った容量を選ぶと無理が出にくくなります。

注意

タンクに水があっても、循環式は水位が下がるとポンプが空回りして故障の原因になることがあります。残量はこまめに確認し、最低水位を下回らないよう補充しましょう。

フィルターと手入れのコストを見落とさない

循環式の多くは活性炭やスポンジなどのフィルターを使い、これは消耗品です。交換頻度と入手のしやすさ、価格は、長く使ううえで地味に効いてきます。また、ポンプやパーツを分解して洗いやすいかも、清潔を保てるかどうかに直結します。

電源とコードレスの選択肢

多くはACアダプターで動きますが、コンセントの位置に左右されたくない場合や、停電・コード抜けへの備えを重視する場合は、電池やバッテリーで動くコードレスタイプも選択肢になります。設置の自由度が上がる一方、電池やバッテリーの管理が必要になる点は押さえておきましょう。

代表的な3タイプを比べる

ここでは選び方の軸に対応する3タイプを取り上げます。スペックは各販売ページで確認のうえ、わが家の猫と暮らしに合うものを選んでください。

循環式の自動給水器(定番タイプ)

広告
循環式の自動給水器(定番タイプ)
ポンプで水を循環させる定番タイプ。流れる水とフィルターで清潔を保ちやすく、置き水よりも飲んでくれることを期待したい人に向いています。まずはこのタイプから検討すると選びやすいです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

ステンレス製の給水器(衛生を保ちやすいタイプ)

広告
ステンレス製の給水器(衛生を保ちやすいタイプ)
水に触れる部分にステンレスを使ったタイプ。さびにくく傷がつきにくいため衛生を保ちやすく、顎まわりの清潔を気にする人にも選ばれています。丈夫で長く使いたい場合に向きます。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

コードレス・電池対応の給水器(設置の自由度重視)

広告
コードレス・電池対応の給水器(設置の自由度重視)
電池やバッテリーで動くコードレスタイプ。コンセントの位置を気にせず置けて、停電やコード抜けへの備えにもなります。設置場所の自由度を重視したい人に向いています。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

道具任せにしないための注意点

給水器は飲みやすい環境を整える便利な道具ですが、置いただけで安心しきるのは禁物です。水が動いていても中身が古くなることはあるので、定期的に水を入れ替え、パーツを洗って清潔を保ちましょう。そのうえで、ふだんからどれくらい水を飲んでいるかをゆるやかに見ておくと、変化に気づきやすくなります。飲む量が急に増えた・減った、食欲が落ちている、ぐったりしているといった様子があれば、道具を見直す前に動物病院へ相談してください。

流れる水が気に入ったのか、置き水のときより飲んでくれるようになりました。最初の数日は前の水皿も並べて置いて、少しずつ慣らしたのがよかったみたいです。

まとめ

循環式給水器選びは、素材・静音性・容量・手入れのしやすさ・電源の5つの軸で考えると迷いにくくなります。流れる水で飲水を促せるのが魅力ですが、モーター音やフィルターのコスト、洗う手間といったデメリットも理解したうえで、猫の性格と続けられる手入れに合う一台を選ぶのが満足のコツです。そして導入後も道具任せにせず、水の鮮度を保ち、飲み具合をときどき見守ってあげましょう。

給水器を置けば猫はたくさん水を飲むようになりますか
流れる水に興味を示して飲んでくれる猫は多いですが、性格によって反応はさまざまで、すべての猫が必ず飲水量を増やすわけではありません。最初は今までの水皿も併用しながら慣らし、飲み具合を見て判断しましょう。飲水量に気になる変化があれば動物病院に相談してください。
素材はどれを選べばよいですか
軽くて手ごろなプラスチック、さびにくく衛生を保ちやすいステンレス、安定感のある陶器がそれぞれにあります。顎まわりの清潔を気にするなら、傷がつきにくく洗いやすいステンレスや陶器が選ばれやすいです。こまめに洗えるかどうかも合わせて考えましょう。
手入れはどのくらいの手間がかかりますか
循環式はパーツが多く、分解して洗う手間とフィルターの定期交換が必要です。水もこまめに入れ替えると清潔を保ちやすくなります。続けられる手入れの範囲かどうかを、購入前にイメージしておくと失敗しにくいです。

出典・参考

この記事をシェア

関連する記事