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キャットフードの値上げはなぜ続く?2026年の価格高騰の理由と、栄養を落とさない賢い選び方

対象の目安: 全ライフステージ

ミオ食事・健康担当
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キャットフードの値上げはなぜ続く?2026年の価格高騰の理由と、栄養を落とさない賢い選び方

レジで受け取るレシートや、いつものネット注文の合計金額を見て「また上がった」と感じたことはないでしょうか。キャットフードの価格は近年じわじわと上がり続けており、毎日与えるものだからこそ、家計に響いていると感じる飼い主は少なくありません。ここでは、なぜ値上げが続くのかを冷静に整理したうえで、値段だけで飛びついて栄養を落としてしまわないための考え方と、健康と家計を無理なく両立させる現実的な工夫をまとめます。

いま、キャットフードの値段に何が起きているか

「気のせいかもしれない」と思っていた値上がりは、数字の上でも表れています。一般社団法人ペットフード協会の2024年の全国調査では、猫1頭あたりの主食用キャットフードにかける1か月の支出は平均で4,203円、おやつ用は平均1,913円と示されています。決して小さくない金額です。

同じ調査では、外に出ることのない室内飼いの猫について、2022年以降、毎月の支出総額が増加傾向にあり、なかでも主食用キャットフード・猫の雑貨・動物病院の医療費で支出が増えていると指摘されています。フードの値上がりは、多くの家庭が肌で感じている実感と重なっているといえます。

一般社団法人ペットフード協会の「猫 飼育・給餌実態と支出」(2024年調査)は、猫の市販主食用キャットフードにかける1か月の支出を平均4,203円、おやつ用を平均1,913円とし、外に出ない猫では2022年以降、主食用フードや雑貨、医療費で毎月の支出が増える傾向にあると示しています。

輸入ブランドを中心に、価格改定の知らせも続いています。キャットフード勉強会のまとめでは、2025年にもカナガンやモグニャン、ヤラーといった輸入ブランドで数パーセントから十数パーセント規模の値上げが実施されたことが紹介されています。特定の商品を名指しするためではなく、値上げが一部の例外ではなく広く続いている流れだと知っておくと、慌てずに向き合えます。

キャットフード勉強会の記事は、2025年にカナガン(約7.6〜8%)、モグニャン(約16%)、ヤラー(約14〜32%)など輸入ブランドで値上げが実施されたことを、年ごとの一覧としてまとめています。

なぜ値上げが続くのか

値上げと聞くと「メーカーの都合では」と感じることもあるかもしれませんが、背景には複数の要因が重なっています。冷静に理由を知っておくと、値段の動きに一喜一憂しすぎずにすみます。

原材料そのものが高くなっている

キャットフードの中心は肉や魚などのたんぱく源と穀物です。新型コロナウイルスの流行や国際情勢の混乱、天候不順による不作が重なり、小麦・トウモロコシ・大豆といった穀物の価格が上がりました。これらは家畜の飼料にもなるため、飼料が高くなると肉類の価格にも波及し、原材料コスト全体を押し上げます。

円安と、輸送・製造コストの上昇

日本で流通するキャットフードには輸入品や、原材料を海外に頼る製品が多くあります。円安が進むと、同じ商品を仕入れるのに以前より多くの円が必要になり、その分が価格に反映されやすくなります。あわせて、燃料費の高騰による輸送コストや、工場の電気代など製造にかかる費用の上昇も重なっています。

equall LIFEの記事は、ペットフードやペット用品の値上げの背景として、穀物などの原材料価格の高騰、円安の進行(2022年6月に一時1ドル134円台、その後151円台まで進んだ水準に言及)、電気代など公共料金や輸送費の上昇を挙げています。

関税など、海外の政策も影響する

輸入に頼る製品は、貿易のルールの変化にも左右されます。2025年以降のアメリカの関税政策のように、国際的な流通コストを押し上げる要因が加わると、めぐりめぐって店頭価格に影響することがあります。私たちにできることは多くありませんが、「複数の要因が同時に効いている」と理解しておくと、値上げを過度に不安視せずに受け止められます。

equall LIFEの記事は、2025年4月以降のアメリカの関税(輸入品への一律関税に加え、特定の国・地域への追加関税)にも触れ、原材料や物流コストを通じてペット用品の価格にも影響しうる要因として整理しています。

値段で選ぶ前に、外せない3つの軸

価格が気になると、つい「一番安いもの」に手が伸びがちです。けれど、フードは毎日の体をつくるものなので、値段より先に確認したい軸があります。ここを外さなければ、その上で無理のない節約を考えられます。

主食は「総合栄養食」であること

毎日の主食に最も基本になるのが総合栄養食です。ペットフード協会は、総合栄養食を「そのペットフードと水だけで、指定された成長段階における健康を維持できるよう栄養バランスがとれた製品」と位置づけています。一方、一般食(その他の目的食)やおやつは、それだけで栄養が完結するようには作られていません。安さに引かれて主食を一般食やおやつ中心に切り替えてしまうと、栄養が偏る心配があります。

一般社団法人ペットフード協会は、総合栄養食を「当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品」と説明し、間食(おやつ)は1日のエネルギー所要量の20%以内に抑えることが求められるとしています。

ライフステージ表示を、その子に合わせる

子猫・成猫・シニアでは必要な栄養バランスが変わります。パッケージの対象ライフステージ表示(子猫用・成猫用・全ライフステージ用など)を確認し、その子の年齢に合うものを選びます。値段だけを基準にすると、この表示を見落としがちなので注意します。総合栄養食かどうか、ライフステージが合っているか、という基本の選び方は

で詳しくまとめています。

急な切り替えはしない

より安いフードが見つかっても、いきなり全量を入れ替えるのは避けます。フードを急に変えると、消化が追いつかず軟便や食べ渋りにつながることがあります。切り替えるときは数日から1週間ほどかけて、今までのフードに少しずつ混ぜながら進めるのが基本です。具体的な進め方は、上でも紹介した基本の記事にまとめています。

注意

節約を優先するあまり、いきなり別のフードへ全量を切り替えるのは体調不良のもとになりがちです。新しいフードは少量から試し、便や食欲、元気の様子を見ながら時間をかけて移行してください。下痢や嘔吐、食欲低下が続くときは無理に進めず、動物病院に相談しましょう。

健康と家計を両立する現実的な工夫

「安ければよい」に振れず、かといって価格に振り回されすぎないために、家庭でできる工夫を整理します。どれも特別なことではなく、日々の与え方と買い方の見直しが中心です。

適正量で与えて肥満を防ぐ

意外に見落とされがちですが、適正量を守ることは、健康を守ると同時に一番わかりやすい節約でもあります。目分量で多めに与えていると、フードの消費が早まるだけでなく、体重増加につながることもあります。パッケージの給与量の目安を出発点に、体重や体型の変化を見ながら調整しましょう。太り気味が気になる場合の考え方は

にまとめています。

フードが高くなったのを機に、一日の量をきちんと量るようにしたら、袋の減りがゆるやかになりました。体型も安定して、結果的に助かっています。

まとめ買いと保存・酸化対策

大袋やまとめ買いは1食あたりの単価を下げやすい一方で、開封後の劣化には注意が必要です。ドライフードは空気に触れると酸化が進み、風味が落ちて食べ渋りの原因になることもあります。使い切れる量を見極め、密閉容器や小分け、直射日光と高温多湿を避けた保管を心がけると、安く買っても無駄なく使い切れます。

値上げ時代のフードの買い方・保存のコツ

  • 1食あたりの単価(グラム単価)で比べると割安感に惑わされにくい
  • 使い切れる量を見極めてから大袋やまとめ買いを検討する
  • 開封後は密閉容器や小分けで保存し、直射日光と高温多湿を避ける
  • 賞味期限と開封日を意識し、風味が落ちる前に使い切る
  • セールやポイントは活用しつつ、総合栄養食・ライフステージの軸は崩さない

国産と輸入、それぞれの見方

輸入品は円安や関税の影響を受けやすい一方、国産だから必ず安いとも限りません。大切なのは産地の印象だけで決めず、総合栄養食かどうか、ライフステージが合っているか、その子が問題なく食べて体調を保てているかで見ることです。価格が変わりにくい選択肢を持っておくと、値上げの波にも落ち着いて対応できます。

おやつの与えすぎを見直す

家計の見直しでは、主食だけでなくおやつも一度振り返ってみる価値があります。おやつは必須ではなく、与えすぎれば一日の摂取カロリーが増え、肥満にもつながります。前述のとおり、間食は1日のエネルギー所要量の20%以内が目安とされています。コミュニケーションの役割は大切にしつつ、量を整えることは、健康と家計の両方にやさしい工夫です。

療法食は、自己判断で安いものに変えない

腎臓病や下部尿路のケアなどのために動物病院から療法食を指示されている場合、値上げを理由に自己判断で安い一般のフードへ変えるのは避けてください。療法食は特定の状態に合わせて設計されたもので、勝手な切り替えは体調に影響することがあります。費用の負担が気になるときこそ、まずかかりつけの獣医師に相談し、続けやすい方法を一緒に考えるのが安心です。

メモ

療法食は「薬に近い役割」を担うことがあります。価格を理由に見直したいときは、自分で判断せず、かならず動物病院で相談してください。同じ目的で選べる選択肢や、無理のない続け方を提案してもらえることがあります。

よくある質問

キャットフードの値上げはこの先も続きますか
先のことを断定はできませんが、値上げの背景には原材料高・円安・輸送や製造コスト・関税など複数の要因が重なっており、短期間で一気に元へ戻るとは考えにくい状況です。価格の動きに一喜一憂しすぎず、総合栄養食を主食にするという軸を保ちつつ、量の管理や保存の工夫で無理なく付き合っていくのが現実的です。
安いフードは品質が劣るのでしょうか
価格だけで品質の良し悪しは決められません。まず確認したいのは、総合栄養食かどうか、対象ライフステージが合っているか、その子が問題なく食べて体調を保てているかです。この基本を満たしていれば、価格が控えめでも選択肢になります。逆に、安さだけを理由に主食を一般食やおやつ中心にするのは、栄養が偏るため避けたいところです。
節約のためにフードを変えるときの注意点は
いきなり全量を切り替えないことが第一です。急なフード変更は軟便や食べ渋りの原因になります。数日から1週間ほどかけて少しずつ混ぜながら移行し、便や食欲、元気の様子を見てください。また、動物病院から療法食を指示されている場合は、自己判断で安いフードに変えず、まず獣医師に相談してください。
まとめ買いは本当にお得ですか
1食あたりの単価は下げやすい反面、開封後に酸化して風味が落ちると食べ渋りにつながり、結局むだになることもあります。使い切れる量を見極め、密閉して高温多湿と直射日光を避けて保存できるなら、まとめ買いは有効です。グラム単価で比べる習慣をつけると、割安感に惑わされにくくなります。

まとめ

キャットフードの値上げは、原材料高・円安・輸送や製造コスト・関税といった複数の要因が重なって続いています。毎日与えるものだけに家計への影響は実感しやすいですが、大切なのは値段だけで飛びつかないことです。まず主食は総合栄養食であること、対象ライフステージが合っていることを確認し、そのうえで適正量を守って肥満を防ぐ、使い切れる量をまとめ買いして上手に保存する、おやつの量を見直すといった工夫を重ねれば、健康と家計は両立できます。療法食を指示されている場合は、自己判断で安いものに変えず、かならずかかりつけの動物病院に相談してください。ここで紹介した内容は一般的な目安であり、診断や治療に代わるものではありません。食欲や便、体重に気になる変化があるときは、早めに受診することをおすすめします。

出典・参考

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