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夏の窓・網戸から猫を守る|網戸破り・脱走・転落(高所落下症候群)の防ぎ方

対象の目安: 全ライフステージ

ソラ編集長 / 住環境・多頭飼い担当
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夏の窓・網戸から猫を守る|網戸破り・脱走・転落(高所落下症候群)の防ぎ方

暑くなると、換気のために窓や網戸を開ける時間が自然と増えます。ところが夏は、猫が網戸を破って外に出てしまう脱走や、窓・ベランダからの転落事故が起きやすい季節でもあります。涼をとりたい気持ちと、猫の安全を両立させるにはどうすればよいのでしょうか。この記事では、夏に窓を開けることで生じる危険と、今日からできる具体的な備えをまとめます。

なぜ夏に窓まわりの事故が増えるのか

気候が暖かくなると窓を開ける機会が増え、それにともなって猫が外へ出るきっかけも多くなります。横にスライドする網戸は、猫が前足で引いて自分で開けてしまうことがあり、勢いよく体当たりすれば破れることもあります。

落下事故についても、暖かい季節に多く見られるという報告があります。ある調査では、落下した猫の約6割が1歳未満の子猫で、落ちた高さは平均して4階以上だったとされています。好奇心が強く、高さの感覚がまだ育っていない若い猫ほど注意が必要です。

高層症候群は猫が2階以上から落下して負うけがを指し、はっきりした原因は不明ながら、日常的に経験しない高さで遠近感がつかめなくなることが一因と推測されている。調査対象の約60%が1歳未満で、落下は暖かい季節に多いとされる。松波動物メディカルより。

高所落下症候群という危険を知る

猫が2階以上の高い場所から落下して負う一連のけがは、高所落下症候群(ハイライズシンドローム)と呼ばれます。「猫は身軽だから落ちても平気」という思い込みは危険です。

注意

高所からの落下では、多くの猫が胸部に大きなダメージを受けるとされています。気胸や肺挫傷など呼吸に関わる重いけがにつながることがあり、命に関わります。落下した場合は外見が元気に見えても、必ず動物病院を受診してください。

落下の原因ははっきりとはわかっていませんが、鳥や虫など外の環境に気を取られたり、高さの感覚がつかめなかったり、足元が滑ったりといった要因が考えられています。一度飛び降りた猫が繰り返し落下することもあると言われ、「落ちたことがある」猫ほど油断できません。

高所落下症候群は2階以上からの落下に関連する外傷を指し、全体の90%に胸部損傷、63%に気胸、68%に肺挫傷がみられたと報告されている。飼い主は窓の開閉に注意し、落下事故を防ぐ努力が必要とされる。相川動物医療センターより。

網戸まわりの対策

窓を開けて過ごすなら、網戸を「猫が開けられない・破れない」状態にしておくことが第一歩です。スライド式の網戸は、閉まっていても猫が手で開けてしまうことがあるため、固定する工夫が欠かせません。

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    網戸を固定する

    網戸ロックやストッパー、つっぱり棒などで、横にスライドできないようにします。
  2. 2

    破れへの備えを足す

    爪や体当たりで破れることを想定し、ペット用の丈夫な網に替える、テープで補強するなどの二重の備えをします。
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    開ける幅を決める

    全開にせず、猫が通れない幅までしか開かないように固定しておきます。

注意

網戸は猫の体重や爪で破れることがあります。網戸だけを頼りにせず、必ずロックや丈夫な網、柵などと組み合わせて備えてください。

通年の脱走対策の基礎については

でまとめています。夏の窓対策とあわせて、玄関や部屋の仕切りも見直しておくと安心です。

ベランダと窓からの転落を防ぐ

ベランダは、手すりのすき間や隣家との仕切り、室外機などを足場に外へ出てしまう危険があります。転落がそのまま脱走につながることもあり、注意したい場所です。

夏の窓・ベランダ安全チェック

  • 網戸にロックやストッパーを付けた
  • 破れにくい網や柵を併用している
  • ベランダのすき間をネットや柵でふさいだ
  • 足場になる物をベランダに置いていない
  • 猫を一匹だけでベランダに出していない
  • 高い窓辺に登れる家具を置いていない

窓辺についても、キャットタワーや家具を伝って高い窓に登れる動線ができていないか確認しましょう。踏み台になるものを窓やベランダの近くに置かないことが、落下の予防につながります。ベランダで一緒に過ごすときも、目を離さないことが大切です。

網戸を閉めていたので安心していたのですが、前足で器用に開けているのを見てから、ロックを付けるようにしました。
飼い主

暑さ対策と換気を両立させる

窓を閉めると暑さがこもるのが心配、という声もあります。ですが、夏の室温管理はエアコンを基本にするのが安全です。窓を大きく開けての換気に頼らず、猫が留守番する部屋はエアコンで温度を保ちましょう。

  • エアコンと扇風機・サーキュレーターで空気を回す
  • 窓を開けるなら、猫が通れない幅までにして固定する
  • 換気は人がいるときに、猫の居場所を確認してから行う

夏の室温管理そのものについては

でくわしく解説しています。停電などでエアコンが止まったときの備えは

あわせて読みたい

猫と夏の防災|停電・台風・熱中症に備える持ち出し用品と在宅避難のコツ

もあわせてご覧ください。

よくある質問

網戸を閉めていれば脱走の心配はありませんか。
スライド式の網戸は猫が前足で開けてしまうことがあり、体当たりで破れることもあります。ロックやストッパーで固定し、丈夫な網や柵と組み合わせて備えると安心です。
低い階なら転落してもけがはしませんか。
高さにかかわらず、けがのリスクはあります。2〜3階からの落下でも四肢の骨折などが起こることがあり、高い階では胸部の重いけがにつながることもあります。低層階でも油断は禁物です。
猫が落下してしまったら、元気そうでも病院に行くべきですか。
はい。外見が元気に見えても、胸部や内臓に隠れたけがを負っていることがあります。落下したら早めに動物病院を受診してください。
暑い日でも窓を開けないほうがよいですか。
換気は必要ですが、留守番中の室温管理はエアコンを基本にするのが安全です。窓を開けるときは猫が通れない幅までにとどめ、人がいる時間帯に行いましょう。

まとめ

夏は窓や網戸を開ける機会が増える分、網戸破りによる脱走や、窓・ベランダからの転落が起きやすくなります。2階以上からの落下は高所落下症候群と呼ばれ、胸部の重いけがにつながることもあります。網戸はロックやストッパーで固定して破れへの備えを二重にし、ベランダはすき間をふさいで猫だけで出さないことが基本です。暑さ対策はエアコンを中心に整え、窓を全開にしない工夫で換気と安全を両立させましょう。もし落下してしまったら、元気に見えても必ず動物病院を受診してください。

出典・参考

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