猫用ブラシの選び方比較|ラバー・スリッカー・獣毛を毛質別に中立比較
対象の目安: 全ライフステージ

猫用ブラシを買おうと売り場を見ると、ラバー、スリッカー、獣毛、ピン、コームと種類が多く、どれを選べばよいか迷ってしまう方は多いはずです。実は正解は一つではなく、長毛種か短毛種か、抜けやすいダブルコートか抜けにくいシングルコートかによって、向いているブラシが変わります。ここでは各ブラシの特徴を中立に比較し、わが家の猫の毛質に合う一本を選ぶための考え方を整理します。抜け毛が増える夏から換毛期にかけての対策という視点でも役立つ内容です。
なぜブラシ選びが大事か:換毛期と毛球症
そもそもなぜブラッシングが必要なのでしょうか。大きな理由の一つが、抜け毛と毛球症の対策です。猫の換毛期は年に2回あり、11月ごろと春の3月ごろに、毛の長さに関係なく起こります。このとき被毛は、オーバーコートとアンダーコートの二層からなる抜けやすいダブルコートと、一層で抜けにくいシングルコートで、抜け方が変わります。
抜け毛をそのままにしておくと、猫が毛づくろいのときに大量の毛を飲み込み、毛球症を発症する可能性があります。ブラッシングで抜け毛をあらかじめ取り除いておくことは、毛球症の予防という意味でも大切です。抜け毛や吐き戻しが気になる場合は あわせて読みたい 猫の毛玉・吐き戻し(毛球症)対策|正常な範囲と受診を考えたいサイン、家庭でできる予防
松波動物メディカルは、ブラッシングをしないと猫が大量の毛を飲み込み、毛球症を発症する可能性があると述べています。松波動物メディカルより。
ブラシの主な種類と特徴
猫用ブラシにはいくつかの種類があり、それぞれ得意なことが異なります。トリマー監修のペピイのように、専門家が種類別におすすめを紹介している解説もあります。まずは代表的なタイプの特徴を表で整理します。
ペピイ(PEPPY)は、トリマー監修のもとで猫用ブラシのおすすめ商品を種類ごとに紹介しています。ペピイより。
| 種類 | 特徴 | 得意なこと |
|---|---|---|
| スリッカーブラシ | 長方形の土台にくの字型の針金が多数付く | 毛がサクサクよく取れる |
| ラバーブラシ | 毛の表面を毛並みに沿ってやさしくとかす | 抜け毛取りとマッサージ |
| ピンブラシ | 先に丸いピンが付き比較的扱いやすい | 日常のとかし |
| 天然毛(獣毛)ブラシ | 豚毛・猪毛が素材。静電気が起こりにくい | 被毛にツヤを出す仕上げ |
| グローブ型ブラシ | 手袋型で撫でる感覚で使える | スキンシップしながらのケア |
| コーム | 金属製のクシ | 耳の下や毛玉部分をとかす |
このように、抜け毛をしっかり取るのが得意なタイプ、やさしく撫でながら使えるタイプ、仕上げにツヤを出すタイプと役割が分かれます。一本で全部をまかなうより、目的に合わせて選ぶのがコツです。
毛質別の選び方
種類の特徴がわかったら、次は愛猫の毛質に当てはめて絞り込みます。基本の目安を表にまとめました。
| 毛質 | 向いているブラシ |
|---|---|
| 長毛種 | スリッカーブラシ(ピン先端が保護されたもの) |
| 短毛種・ダブルコート | スリッカーブラシ |
| 短毛種・シングルコート | ラバーブラシ |
ペテモ(イオンペット)は、長毛種にはピン先端が保護されたスリッカーブラシ、短毛種のダブルコートにはスリッカーブラシ、短毛種のシングルコートにはラバーブラシがおすすめと紹介しています。ペテモより。
長毛種や抜けやすいダブルコートの子は、アンダーコートまでしっかり届くスリッカーブラシが基本です。長毛種の場合は、皮膚を傷つけないようピン先端が保護されたタイプを選ぶと安心です。一方、抜け毛が比較的少ないシングルコートの短毛種は、ラバーブラシで表面をやさしくとかしてあげるとよいでしょう。獣毛ブラシは仕上げのツヤ出しとして、これらと組み合わせると役立ちます。
メモ
タイプ別に選ぶ
ここでは代表的な3タイプを取り上げます。毛質や目的で使い心地が変わるので、わが家の猫に合うものを選んでください。価格や仕様、サイズは各販売ページで確認してください。
ラバーブラシ(やわらかシリコン)
広告価格の目安: 700〜1,500円前後
※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
スリッカーブラシ(抜け毛・毛玉ケア)
広告価格の目安: 1,000〜2,500円前後
※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
獣毛ブラシ(豚毛・ツヤ出し)
広告価格の目安: 1,000〜3,000円前後
※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
使い方と頻度のコツ
ブラシが決まったら、使い方と頻度も押さえておきましょう。ブラッシングの頻度は、通常時は短毛種で1日1回、長毛種で朝晩2回が理想とされています。換毛期は抜け毛が増えるので、こまめに行うと部屋の抜け毛も抑えやすくなります。
毛が舞い散るのが気になるときは、あらかじめ毛をわずかに濡らしておくと散らかりにくくなります。何より大切なのは、猫に痛みや不快感を与えないことです。力を入れすぎず、猫が嫌がったら無理に続けないようにしましょう。換毛期の具体的なケアは あわせて読みたい 猫のブラッシングと換毛期のケア、毛玉対策とブラシ選びの基本
嫌がる猫への慣らし方
ブラッシングが苦手な子には、少しずつ慣らしていくのが近道です。
- 1
機嫌のよいときに始める
リラックスして甘えているタイミングを選びます。空腹や興奮しているときは避けましょう。 - 2
好きな場所から短時間で
背中や顔まわりなど、多くの猫が触られて心地よい場所から数回だけ。嫌がる前にやめるのがコツです。 - 3
毎日少しずつ延ばす
問題なさそうなら、日を追って回数や範囲を少しずつ広げます。おなかや尻尾など苦手な部位は最後に。 - 4
終わったらほめる
終わりにおやつやスキンシップで良い印象を残すと、次から受け入れてもらいやすくなります。
爪切りやブラッシングなど、体に触れるお手入れは共通して少しずつの慣らしが効きます。爪とぎグッズの選び方も好みに合わせる考え方が近いので、 あわせて読みたい 猫の爪とぎグッズの選び方|段ボール・麻・木製の違いと形状タイプ別に比較
よくある質問
ブラシは一本あれば十分ですか
短毛の猫にもブラッシングは必要ですか
どのくらいの頻度でブラッシングすればよいですか
嫌がってなかなかできません
まとめ
猫用ブラシは、ラバー・スリッカー・獣毛・ピン・コーム・グローブ型と種類が多く、それぞれ得意なことが違います。選ぶ基準は、長毛種か短毛種か、抜けやすいダブルコートか抜けにくいシングルコートかという毛質です。目安として、長毛種やダブルコートにはスリッカー、短毛のシングルコートにはラバーが基本で、獣毛ブラシは仕上げのツヤ出しに役立ちます。換毛期は年2回訪れ、抜け毛を放っておくと毛球症の心配もあるため、毛質に合った一本でこまめにケアしてあげましょう。使うときは力を入れすぎず、猫に痛みや不快感を与えないことを大切に、苦手な子には少しずつ慣らしていってください。
出典・参考
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